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ミニバンは横風など外乱の影響を受けやすく、多人数乗車の機会だって多い。運転に不慣れな人がステアリングを握ることもある。だからこそタイヤ側で安心感のあるドライバビリティを提供する、という狙いだ。
具体的に「ふんばりテクノロジー」というド直球のネーミングが採用された。リブ数を減らしショルダー部のパターン剛性を高めた新トレッドパターン、ブロックの倒れこみを抑える目的を持ってセンターリブに設けられた1㎜ほどのプラスリブ、サイドウォール全体で均一に荷重を受け止める設計手法など、その技術は多岐にわたる。
接地形状の最適化と新カオスピッチ配列との相乗効果による静粛性能など、快適性の面でも抜かりはない。前作RV504比ではパターンノイズで34%、ロードノイズで31%もの性能向上が見込めたという。
発売に先駆けて実施された岡山テストコースおよび一般路での試走では、ダンロップの狙いが五感を通して伝わってきた。テストコースでのアルファードに始まり、一般路でトゥーランやカングーなどの欧州車、軽ハイトワゴンのスペーシアまで乗り比べたが、重ければ重いほど活きてくるタイヤだと感じた。
特に2名乗車かつ2列目に6kg×2、トランクに40kgのウェイトを積んだ状態のアルファードは、ステアリング操作に対してしっとりと粘り強く路面を捉えていく。高速レーンチェンジやワインディングで不安な挙動を感じさせない。とはいえ1名乗車でも過度に硬いわけでもなく、重量級を受け止める剛性感の高さがむしろ心地よい。
重いほど活き活きとする、もうひとつの魅力。それはミニバンで顕著であった偏磨耗をRV504比で、耐偏磨耗率を53%も低減させたという。これはお財布に優しいのはもちろん、性能を維持したまま安全に走れる距離や時間が長いことを意味する。大切な家族や仲間たちを乗せて出かける機会の多いヘビーユーザーにこそオススメしたい銘柄だ。
問:住友ゴム工業 0120-39-2788
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スタイルワゴン2019年6月号より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ]