- 週間ランキング
車高調は、車高調整式サスペンションの略称。呼び方はシャコチョーだ。
その名の通り、車高調の特徴は、なんと言っても車高の調整が可能なこと(一部車高調であっても車高の調整が難しいタイプも存在する)。
ダウンサスであればダウンさせる車高は一定となってしまうが、車高調の場合であれば一定の幅の中で、車高の上下が調整できる。
これが非常に便利で、自分の使い勝手を踏まえて車高を調整することができる。
ホントはガッツり落としたいけど、普段使う駐車場のスロープに結構な高低差がある……なんて人なら、普段は車高を上げ気味で使い、イベントに参加するときなど、ここぞというときに車高を下げて……といった使い方ができるのだ。
一口に車高調といってもタイプがある。大きくは、車高の調整方法の違いで、ネジ調整式と全長調整式に分けられる。
ネジ式は、スプリングの位置を調整することで、車高を調整するシンプルな構造で、コスト的に全長調整式と比べるとお得感があるが、車高を調整することでストローク量が変わるため、乗り心地も変わってしまう。
全長調整式は、車高調の全体の長さを調整することで車高を調整する。車高を変えてもストローク量に変化がなく、乗り心地に影響を与えないのがメリットだ。構造的にはネジ式に比べて複雑になるので、コスト的には高めとなる。
他には、ショックアブソーバーの減衰力を調整できる機能や、タイヤ&ホイールの傾き加減を変えるキャンバー調整機能が付いているモデルもある。さらにハイエンドになると、車内からボタン1つで調整できたり、速度やコーナリングGに合わせて減衰力がリアルタイムに変化するものもある。
車高の下げ幅や、下げたときの乗り心地、上げ下げの頻度やその程度などを踏まえて、選択するようにすると実用的。自分がどういったローダウンを目指すかによって、どのようなタイプにするかを考えていくと良い。
もちろんコストも重要な要素なので、その辺も合わせて考えたい。
では、そんな便利な車高調はいったいいくらぐらいから導入できるのか?
もちろん製品そのものの価格は、メーカーや品番によっても異なるが、安いものでは量販店で8万円前後から取り扱いがある車種もある。
そこに工賃が必要になるわけだが、車高調の取り付け工賃は2〜3万円というのが相場感。
車種によっても変わってくるが、ダウンサスなどと比べて、大幅に工賃が高くなるというイメージはない。
これはあくまで取り付け工賃。できれば車高調を装着した後にサイドスリップ、トーインのチェック調整、いわゆるアライメント調整はおこなっておきたい。その場合は、それらの調整費用がプラスされることになるので、加味して考えておいたほうがいいだろう。
車高調は、ローダウン量に幅をもたせることができるので、その時々で調整できることがイチバンのメリット。
そのうえに乗り心地なども上手く調整すればローダウンしながらも快適な乗り心地を手に入れることができる。
あわせて、アクスル交換なども合わせれば、ガッツり落とすことも可能。
[byフジモン スタイルワゴン・ドレスアップナビ]