まずは30アルファード&ヴェルファイアから!!
IRIS INTERNATIONAL/COMFORT DAMPER
イリスインターナショナル/コンフォートダンパー
ホイール&タイヤの輸入販売で知られるイリスインターナショナルが、はじめて手掛けたオリジナル車高調の味付けは、そのものズバリな快適(=コンフォート)路線。実走テストのほか、ユーザーの声も真摯に聞くなど、市場で求められているニーズもしっかり鑑みつつ開発したという、こだわりの全長式がそれだ。
グレード感の高い乗り心地を実現するうえで念頭に置いたのは、ベンツ・SクラスやBMW・7シリーズといった欧州のハイエンドサルーンだ。2t越えるアルファード&ヴェルファイアの重量ボディを支え、路面の衝撃を確実にいなすチカラを安定的に発揮させるため、同社は減衰力の効きと、それにシンクロさせるバネ定数の算出にじっくりと時間を費やしたという。アルファード&ヴェルファイア用車高調では完全に後発組である同社だが、それには相応の理由があるということだ。並行してこだわったのが価格。どんな良品も高額すぎて敬遠されては本末転倒と、マウントをあえて純正流用とするなど、過度な装備にならないよう緩急付けた。
そして、昨秋発売された今作。今回取材に協力して頂いた30系ユーザー、ボムセさんによれば、「ロールが少ないし高速安定性がいい。キシみ音もしないですし。子供が酔わなくなったことは、嬉しい誤算ですネ!」と、それまで付けていた車高調とは明らかに違うと出来をベタぼめ。ビギナーはもちろん、ボムセさんのような車高調慣れしたユーザーでも違いが判る機能派、それがコンフォートダンパー。自信の1本だ。
FRONT
新作車高調のダンパーは、前後とも乗り心地に優れた複筒式を採用しているため、減衰力の調整ダイヤルは必然的にトップに位置する。16段式だ。
バンプタッチした際の感触に注視しつつ、硬さや長さを吟味したバンプラバー。実装時は、ブーツで隠れるためモノは見えない。
ブラケット長で全長を変更できる、トレンドの調整機構を搭載。純正スタビリンクの流用でも乗り心地に影響は与えず。
REAR
リアダンパーの減衰力も全16段だが、ホイールハウス内を覗けばダイヤルは見える。調整作業は、手を差し込めば充分できる。
リアブラケットの調整は、ストロークを最適化させるためのもの。車高調整自体はあくまでスプリングのスペーサーが担う。
バネ定数はF5㎏/㎜、R7.6、または8.4㎏/㎜。前後ともにストロークが有利なテーパー形状。線間密着による異音対策済み。
調整量は駆動等で変わるものの、例えばガソリン車の2WDでは、フロントで0〜−80㎜、リアで0〜−70㎜の範囲内で調整可能。
OWNER’S VOICE
「かなり下げても快適な乗り心地です」
ボムセさんは硬めの足が好きなため減衰力をつねに高めにしているものの、それでも乗り心地的にはまったく問題ないとのことだ。
OWNER ボムセさん
「新作付けてから驚いたのが、足の不安定さが解消されたためなのか、運転していて疲れにくくなった気がすること。家族と遠出することも多いですが、休憩する回数も減ってる気が。さらにタイヤの内減りも、明らかに以前の車高調と比べてしにくくなりましたね。足がしっかりしているとブレーキの効きも上がるのか、なんかいつもと違います。タイヤに駆動がロスなく伝わるようになったためか、燃費も良くなったんです。全然違いますね、この車高調は」
SPECIFICATION
適合:適合:30系アルファード&ヴェルファイア
価格:15万8000円
問:イリスインターナショナル 03-3527-3835
http://www.iris-japan.net
スタイルワゴン2019年2月号より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ]
情報提供元: ドレナビ