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満を持してWRXのボディキットを仕上げたクールレーシングは、走るためのクルマであることを踏まえ、とことん攻撃的なスタイリングで勝負してきた。ここにあるのは立体感がバツグンで、空力も予感させる大胆なフォルム。けれどただその見た目だけにこだわっているのではない。WRXのパワーを受け止めきれるだけの精度と強度、フィッティング性にも配慮し、製法にもかなりこだわったものへと仕上がっているのがその特徴だ。
まず注目すべきは、その製法。一般的なFRP素材よりも1.5倍の強度と厚みを持つRGグレードと、そのRGへさらにオリジナル開発のクロスマットを貼り合わせ、2倍の強度を確保したHGグレードという2種類の素材を設定。割れない、とまでは言えないが確実に強靭で割れにくく、ハードな走りのシーンでもきっちりと空力を発揮してくれる素材だ。
フロントのディフューザーは袋閉じ形状で、リアのディフューザーもかなり奥まで作り込むなど、見えない部分でもレーシングスペックを追求している点も好感。型の精度をとことんまで上げているため、FRP製とは思えないほどに極上なフィッティングも実現されている。
もちろんデザインも、個性的。シンプルながらも躍動感あふれるフロントまわりや、2段構造でロワード感を演出したサイド、ステーで吊り下げたリアのフローティングディフューザーなどは、どれもレーシングマインドをかき立てる造形。
つまりクールレーシングのこのエアロは、見た目も本質も兼ね備えた、WRXのポテンシャルに相応しいエアロなのである。
ちなみに白のWRXには、非日常の低さを演出するためにエアフォース製のエアサスを装着し、アーム類をごっそり交換。リアでなんと8度ものキャンバーを付けたという攻めたスタイル。
全下げだとサイドがほぼ着地する状態という圧巻の装いで、A型がベースなのだがD型ルックにもなっている。こんな遊び方も、クールレーシングならお手のモノだ。
純正バンパー下に装着するディフューザー。前へ大きく延長させつつ、地上高も確保した。
純正カバーと交換装着となるバンパーダクトカバー。エッジ感が増し、躍動感が強まる。
クールエンブレム仕様となるグリルはエンブレム位置が純正よりも劇的に奥に。立体感大。
サイドもステップ、ディフューザーの2分割式。限界まで薄いディフューザーが疾走感大。
リアはバンパー、ディフューザーの2分割構成。純正バックパネルをあえて見える造形。
115φのスラッシュ4テールマフラーは、力感とヤンチャ感が特大。排気効率も優秀だ。
ディフューザーはこのステーで吊り下げる方式。奥まで作り込まれるため、空力も十分。
クールの象徴とも言えるフローティングディフューザー。大胆なせり上がり形状が迫力だ。
デモカーの足元にはヴェルズデザインKCV02が。メカニカルな印象のスポークと、強烈なコンケイブフェイスが精悍。WRXに好相性。
フロントディフューザー:5万9000円
サイドステップ:5万9000円
サイドステップディフューザー:4万9000円
リアバンパー:7万9000円
リアフローティングディフューザー:5万9000円
★上記4点セット:24万9000円
フロントグリル:4万9000円
フロントバンパーダクトカバー:5万9000円
リアバンパー専用バックフォグランプ:1万5000円
スラッシュ4テールマフラー:18万円
ホイール/ヴェルズデザインKCV02(19inch)
タイヤ/ファルケン19inch
※ 価格はRGタイプ