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軽バンリフトアップの人気車種と言えばエブリイだが、ダイハツ勢も負けてはいない。シーザーが手がけたのはハイゼットカーゴ、そして珍しいハイゼットデッキバン。3インチリフトアップキットで新たな魅力を注入する。
独特な1台をあらゆるシーンで乗り倒す
アクティブさを演出する、オフビートカーキに包まれたハイゼットデッキバン。3インチアップした足元に装着されたのは、ダンロップグラントレックTG4。「国産では数少ないブロックパターンのオールシーズンタイヤ。サイズもちょうど良く、うちの推奨タイヤです」。デモカーにはアメリカ製のホワイトレターステッカーを施工。
サムライピックオリジナルのマッドガード(税別6800円)。クラシカルな4WDロゴが際立つ。お手軽に取り付け可能。
シーザーが取り扱っている、エフクラス製のハードカーゴキャリア。脚立など、長尺物の積み込みに便利。見た目もクール。
SAMURAI PICK UP SERIES
S331V HIJET DECK VAN
サムライダブルキャブ
●サスペンション:サムライ3インチリフトアップキット
●タイヤ:ダンロップグラントレックTG4(165R14)
●ホイール:エクストリームJ KK03(14×4.5+45)
マイナーチェンジを受け、後期型となったハイゼットカーゴ。ノーマルでも洗練されたフォルムだが、3インチリフトアップキットを装着することで存在感が大幅にアップする。デモカーのホイールは15インチのエクストリームJ、タイヤはナンカンマッドスターを組み合わせた。足まわりとタイヤ&ホイールで、印象がここまで変わる。
サムライカーゴ
●サスペンション:サムライ3インチリフトアップキット
●タイヤ:ナンカンマッドスター(165/60-15)
●ホイール:エクストリームJ(15×4.5+43)
サムライ3インチ
リフトアップキット
●価格:13万円(税別)
●対応:A331Vハイゼットカーゴ他多数
外径が626㎜のダンロップグラントレックTG4を履かせるとして、どこまで車高を上げられるかを考えた。その結果、全高を2m以内に収められる3インチアップがちょうどいい数値だったとか。「デッキバンやカーゴはファミリー層が多いので、スムーズに車検を通せる仕様にしたかったんです」。メンバーダウン方式を採用し、スプリングは純正をそのまま使っているので乗り心地も良好。リアショックも変えることで、より粘り強い走りを実現した。
ブロックをかませてメンバーの位置を下げ、プロペラシャフトやドライブシャフトの角度をしっかりと補正。
フロント
フロントはストラット上部に、キャンバー角補正済みのスペーサーを装着。ショックとスプリングは純正のままでOKだ。
リア
スプリングの上にスペーサーをセット。専用ショックはストロークを稼ぐために長く。乗り心地重視で油圧式を採用した。
ボトルの中には特殊な塗料が入っており、ボディに塗るだけでサビやキズの防止に役立つ。融雪剤や海水などの塩害予防にも最適。施工には別売(5000円)のスプレーガンが必要だが、ローラーを使って塗ることも可能。自分でも手軽に施工できるのが魅力的。シーザーでも施工を行っているので、気になる人は問い合わせてみよう。
ハイゼットデッキバンはボンネットと荷台、ステップ部分に施工。シーザーの工賃目安は、ボンネット2万円〜。こちらは材料費込みの値段なので、結構リーズナブル。
1本の内容量は1リットル。4本以上購入した人には、施工用のスプレーガンが無料で付いてくるぞ。
但東自動車(兵庫県)との共同プロジェクト、サムライピックシリーズが好
評のシーザー。サムライピックと聞いて思い浮かべるのが、自社オリジナルのリフトアップキットをセットしたハイゼット/ハイゼットジャンボ。いわゆる軽トラなのだが、新たに軽バンのカスタマイズもスタートした。軽トラにはない強み、室内空間の広さを求めるオーナーたちの要望が多かったという。同社の深海さんに聞くと、「仕事の休憩中に横になって休みたい方、多くの人を乗せたいファミリー層から『軽バンが欲しい』というご要望が多いので、ラインアップに加えました」。
手がけたのは4人乗車できて荷物もたっぷり積めるハイゼットカーゴ、そして面白いところではハイゼットデッキバン。居住空間を確保しつつ後部に荷台を備えた軽バンと軽トラのいいとこ取りと言えるモデルは、他の自動車メーカーでは手に入らない個性的な1台だ。「デッキバンは実用性があり、さらにスタイリングが独特なのでファッション性も高い。4人乗りの軽トラック感覚で指名買いされる方が多いクルマです」。 足まわりは、どちらもサムライピックのリフトアップキットを装着。軽トラは2インチ/4インチアップを設定するが、こちらは3インチ。165R14タイヤを履かせた状態で、車検ギリギリの全高2m以内に収められるという点で、この3インチがベストな数値なのだ。
そしてシーザーのもうひとつのイチ押しは、特殊塗料のラプターライナー。キズやサビの防止に優れており、ザラザラした質感がワイルド。ワイルドなリフトアップ車には絶対に似合うはずだ。
シーザー 深海さん
ダイハツ車をメインで扱っている山口県のシーザー。サムライピックのコンプリートカーも製作・販売しており、全国各地から多くの問い合わせを頂いているとのこと。