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サスペンションメーカー、テインが1インチアップを実現する車高調キット「4×4ダンパースポーツ」をデビューさせた。
そもそもテインは、ラリーやダートトライアルなどへの参戦やサポートに積極的で、ハードな使用環境に耐えうる4×4のプロスペックなサスペンションには多くの実績がある。そのノウハウをフィードバックして開発されたのが、ストリート向けの4×4ダンパースポーツだ。
シンプルなネジ式で価格は10万円以下とリーズナブルだが、16段の減衰力調整機構を備え、加減速やコーナリング時のGや速度を元に減衰力をリアルタイムに自動調整するEDFCアクティブプロ(オプション)にも対応するなど、拡張性もある。
現在のラインアップはSJ系フォレスターのみとなるが、今後の車種展開増の可能性は大いにあり。
16段の伸/縮同時減衰力調整機構を備える。普段の街乗りから、荷物満載でのアウトドア旅までシーンに合わせて乗り味を変えられる。
スプリングレートはフォレスターの場合前後共に5k。素材はSAE9254で、冷間成形をすることで、優れた耐へたり性と品質安定性を実現している。
車高調整の方法はシンプルなネジ式。ショック内部の構造はストロークが確保しやすく反発力が少ない複筒式を採用し、快適な乗り心地を実現する。
カラーはお馴染みのテイングリーン。優れた塗膜強度および耐久性を持つ粉体塗装を採用。さらに3年6万キロの保証が付くのも嬉しい。
SPECIFICATION
通常は車高調本体に備わるダイヤルを回すことで減衰力を調整するが、オプションのEDFCを付ければ、車内からボタン1つで好みの減衰力へと調整が可能。
EDFCキットは3タイプ有り、最上級のEDFCアクティブプロは、旋回G、加減速G、車速を元に、走行中常に減衰力を自動調整してくれる優れモノ。
ぜひ車高調と一緒に手に入れたい。
EDFCⅡ=3万4500円/EDFCアクティブ=4万7500円〜/EDFCアクティブプロ=6万7500円〜
ラインアップ第1号はSJ系フォレスター。
開発では、路面のギャップによる突き上げ感を抑えること、重心が高くなることで不安定になりがちな高速走行時の安定性向上を目指したとのこと。確かに乗り心地はマイルドで、走りも落ち着いていて終始快適な印象。
FRONT
REAR
WHEEL SIZE:エンケイ・PF07(18×7.5+48)
TIRE:ヨコハマ・ジオランダーA/T G015
TIRE SIZE:225/55-18
テイン 広報 石山さん
「4×4ダンパースポーツにはラリーシーンで培ってきたノウハウが詰まっています。そのひとつが、ハイドロ・バンプ・ストッパー(H.B.S)という機構です。一般的に底付きをするほどの大きな衝撃があった場合、バンプラバーというゴム製パーツが衝撃を吸収しますが、H.B.Sはショック内のオイルを流れにくくすることで、減衰力を高めて衝撃を吸収します。ゴムのような反発力がなくなるので、突き上げや跳ね返りが起こらず、クルマの挙動が乱れることがありません。悪路走破も想定できる4×4ダンパースポーツですが、H.B.Sによる自然で安定した乗り心地をぜひ体感してください」
(スタイルワゴン2018年6月号)