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アルファード&ヴェルファイアが30系になって以降、シンプルなドレスアップを志すオーナーが増えてきている。そのオーナーたちのクルマといえば、ハイブランドのホイールにエアサス、そしてアーム類。これらは、シンプル系30アルヴェル乗りにとって三種の神器といっても過言ではない。
ここで紹介する30後期アルファード&ヴェルファイアは、岩手県のオートメッセと北海道のカーブティックヴォイスが手掛けたもの。2台に共通して言えるのは、まさしくシンプル系三種の神器だ。
まずはオートメッセの手によるアルファード。エアサスは自社で開発しているカズサスを採用。そもそもカズサスは〝上げて乗る〟のではなく〝下げて乗る〟ためのエアサス。車高調のように低いまま走ることを前提に開発されているエアサスだ。そこに、ジェーラインのサスペンションパーツを組み合わせて、低空走行を可能にしている。ホイールも、シンプル系アルヴェルオーナーに人気のBBSとツボをおさえたコーディネイト。
一方、ヴォイスが製作したヴェルファイアをチェックしてみよう。基本的な足まわりは、オートメッセと同じでカズサスとジェーライン製パーツ。唯一異なるのが、ヴォイスとエグゼスタイル310による共同開発のフロントロアアームだ。ローダウン時のホイールの前後位置に加え、キャスター角を補正することで乗りやすいシャコタンを実現。ホイールはレアもののMAE。当時を知るオーナーからすれば、垂涎の1本をリバレルして合わせる。
どちらも後期のシンプルスタイルを目指すオーナーの指標になるのは間違いない。
Specification(オートメッセ・アルファード)
Specification(カーブティック ヴォイス・ヴェルファイア)
MAX UP
MAX DOWN
もともと低いまま走ることを目的にしたカズサスに加え、ジェーラインのアーム類によって目一杯アップさせても純正車高に届かない低さ。低さにこだわるオーナー垂涎の足まわりだ。
タンクやコンプレッサー、リモコンはエアリフト社製。
スマホを使えば、混線の少ないBluetoothによってイベント会場でも自在に調整可能。
カズサスのコンセプトは、低いまま走れるエアサス。それを縁の下で支えているのがジェーラインのアーム類だ。
そこで、2台のアルヴェルに装着されているサスペンションパーツを詳しく解説していくぞ。
北海道在住のオーナーから依頼を受けて製作した30後期アルファード。エアログレードのハイブリッド車。
カズサス&ジェーラインのフルコンプリートの足まわりで、低く走れるエアサス車を作り上げた。
ホイールは、30アルヴェルオーナーに人気のBBS。全周ピアスや細かなメッシュが特徴のスーパーRSだ。サイズは前後とも20×10J。35扁平を組み合わせている。
ホイールセンターを補正
FRONT センターポジションロアアーム
車高を下げた際、フロントタイヤが前方にずれてしまうのを補正。バランスのいい位置に後退させて、ステアリングを切ったときのインナーでフェンダーとタイヤの干渉を抑える。0/10/15mmロングの3サイズ(デモカーは10mmロングを装着)。
大きなロールを制御
FRONT スタビライザー
エアサスで低いまま走る際の弱点である、コーナー侵入時のロールを最小限にするために開発した専用強化スタビライザー。通常よりもパイプ径や肉厚を増やし、バネレートを高めている。また、取り付け位置で2段階のバネレートを選択可能。
突き上げ感を抑える
REAR リアSBサスペンションパーツ
基本的にはバンプラバーの取り付け位置を下げることで、車高調でバンプラバーをカットせずにストロークを確保するためのパーツ。エアサス車に使用した場合は、エアバッグの取り付け位置が下げられるため、よりローダウンできるようになる。
アームロックを解消
REAR アンロックスイングアーム
アッパーアーム同様、ローダウンしていくとスイングアームとフレームが当たって、それ以上下げられなくなる。アンロックスイングアームによって、スイングアームとフレームのロックを解消。さらなるスーパーローダウンを実現できるのだ。
ストローク量を向上
REAR ストロークアップブラケット
サスペンションアームとナックルの間に装着することでアームの位置を下げ、フレームとの干渉を解消。さらにストローク量が増えるため、ローダウン時の乗り心地の犠牲も限りなく抑制してくれる。30アルヴェルローダウンオーナーの必携アイテム。
アームのドン突きを解消
REAR リアアンロックアッパーアーム
30アルヴェルは車高を下げていくと、リアアッパーアームとフレームが干渉し、それ以上ローダウンできなくなる。それを解消してくれるのがこのパーツだ。また、ホイールのインセット量のオーダーも可能(0〜-20mmで5mm刻み、デモカーは-5mm)。
ショックの底付き解消
REAR リアショック上部位置上げブラケット
ローダウンするとどうしてもショックが底付きしてしまう。そこでショックの取り付け位置を上げて、ストロークを確保。純正から25mm位置を上げることができる。ただし、ホイールサイズによってはインナーリムが干渉することもあるので注意。
20系のときも後期ヴェルファイアを製作したカーブティックヴォイス。
ということで、30系も後期のデビューが決まると同時に車両をオーダーし、東北カーフェスティバルin仙台に向けて製作した。
ヴォイス号の足元に収まるのが激レアなMAEエボⅠの3ピースモデル。サイズはF9.5J、R10.5Jの20インチだ。
シンプル仕様のオーナーから熱い支持を集めていた毛足の長い刺繍入りフロアマットが待望の復活!
オートメッセのアルファード同様、エアサスはカズサスを装着。フロントロアアームは、宮城県のEXE STYLE310とのコラボアイテムで、キャスター角やホイールの前後位置を最適な位置に補正するように設計したもの。
リアはオートメッセ号と同じだ。
問:オートメッセ
電話:019-643-6331
URL:http://kaz-sus.com/shop.html問:カーブティック ヴォイス
電話:0123-27-0100
URL:http://c-voise.com