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車高調の取り付けを自分でやる場合、最も気をつけるべきは安全面。ボルトはしっかりと丁寧に締める、のは当たり前だが勝手な「このぐらいで良いだろう」などと判断してしまうのはとっても危険だ。
「例えば、ブラケットのボルトはメガネレンチだけだとどんなに固く締めてもトルクが全く足りません。それを知らずにホイールをつけて、走行中にボルトが外れたりしようものなら……。大事故に繋がるのは目に見えていますよね。反対にアッパーマウントのボルトのようにあまりに固く締めすぎると破損を引き起こす場所もあります。ですから説明書や正しい知識を持った人への確認は怠らないでくださいね」。
また、ショックの左右を間違えてしまう失敗もないわけではないという。基本的にはシールや刻印で「どこに使うか」がわかるようになっているので、確認してから作業を開始しよう。ただ、メーカー側の組み付け作業時にアッパーとショックの組み合わせが間違えてしまう、という可能性もゼロではない。「なんか変だな」と思ったら、これまた一度手を止めて確認するなどの対応ができる心の余裕を持っておこう。
作業を始める前に一番大切な注意点がある。それは安全の確保。作業は必ず平坦なコンクリートの上で行うこと。そして作業中はウマにかけること。不安定な場所・状態での作業は重大な事故に繋がりかねない。
ブラケットの締め付けはメガネレンチだけで終わらせてはダメ。締め付けが足りずに危険だ。最後は必ずトルクレンチを使うこと。また、必要トルクは車種によって異なるので事前に調べておこう。
例えば30ヴェルファイアの場合トルクは240ニュートン・メートル
トルクレンチがかけられるトルクの上限はモノによって異なる。そのため必要トルクをカバーできるレンチが作業には必要になる。
ショックには左右の向きがある。それを間違えると、ピロの動きが合わずにショックの傾きが左右ではなく斜めに動くようになる。するとキャンバーのつき方がおかしくなるだけでなく、キャスター角も大きく狂ってしまう。
運転席
助手席
留め具なども左右が違うと合わない。そのためブレーキホースなどが収まらなくなってしまう。どこに使うか記載があるはずなので必ず確認を。
車高調のロックシートは緩んだ状態で届くのが一般的。そのため「必ず増し締めを。また、スタビリンクロッドのボルトは締め忘れが異音の原因に。
アッパーマウントのボルトは強く締め付ければ良いというわけではない。太さがないために、あまりにきつく締めると折れてしまうからだ。ここも注意が必要な部分。