- 週間ランキング
ダンパーは消耗品のひとつ。フワフワとした挙動が収まらなかったり、段差に乗り上げた際に突き上げ感を感じるようならいよいよ怪しい。経年劣化により本来のポテンシャルを発揮できていない恐れがある。
それもそのはず、長く使うほどショックアブソーバー内部のシムはへたってくるし、ダンパーオイルの劣化も進む。徐々に性能が低下していくだけに気が付きにくいが、いざオーバーホールすると「クルマの動きが変わった」とビックリすることも少なくない。
ちなみにダンパーの劣化や破損に繋がる原因として多いのは、フルバンプによるもの。もちろんテインでは充分なストローク量を確保しているが、推奨値よりも極端にいるようなら要注意。簡単にバンプタッチするような状態では、ダンパー内部のいろんな箇所の負担(圧力)も高まるし、バンプラバーが崩壊してショックが底付きしてしまう危険性もある。
一般的にダンパーが本来のポテンシャルを維持できるのは3〜4年、走行距離にして5万㎞程度といわれる。長く性能をキープしたいなら推奨車高で乗るのがベストだし、ヘタリを感じたら早めにオーバーホールをするのが得策。ダンパーオイルなどをリフレッシュすれば、新品時に近い性能に蘇らせることができるぞ。
極端にローダウンするとフルバンプしやすい状況になります。そのためダンパーの寿命が短くなることは知っておきたいですね。また、オイルやシムの劣化により性能は徐々に落ちてきます。オーバーホールするにしても、3年・5万km程度で実施すれば1本=8000円〜1万2000円位で済むのが、ピストンやロッドまで交換が必要となると2〜3万円掛かることも。そうなると、新品に交換したほうがオトクだったりすることもありますよね。
走行距離や使用年数が増えると表面のメッキが摩耗して、減衰力の低下に繋がる。また事故の衝撃で曲がってしまうケースがある。
経年摩耗によりガタやサビが発生すると、走行中の異音に繋がる。ただし最近は静粛性を重視してゴムアッパーを使用することが多い。
複筒式のシリンダーは内壁が偏摩耗したりキズができると要交換。減衰力の低下に繋がるからだ。ただしリフレッシュ費用は高め。
ゴムが変形したり亀裂ができると、乗り心地の悪化や挙動の遅れに繋がる。オーバーホール時には新品に打ち替えるのがベストだ。
板バネであるシムは、各バルブで湾曲を繰り返すことでヘタリが発生。減衰力が低下して操縦性や乗り心地の悪化を引き起こす。
経年劣化でオイルの粘度が下がったり、気泡が発生しやすくなる。安定した性能を発揮するために新しいオイルを注入したい。