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今年の東京オートサロンで話題をさらった全身エングレービングの30ヴェルファイアなど、ミニバンドレスアップ界にその名を轟かせるクール。
しかし、ミニバン/SUVを手掛ける前は、スポーツカーのボディキットを中心に手掛けていた。
その頃から、レーシングカーのようなデザインを信条としてボディキットを製作。その背景には、代表の片岡さんがドリフトをしていて、ドリフトをしたときにどうにかカッコよく見えるエアロを作りたいという想いがあったから。だから、ファーストモデルの30プリウスは、ドレスアップ的なスピンドルデザインを取り入れてはいるものの、ワイド&ローフォルムを基本に、ダクトやディフューザーデザインを各部に採用したスポーティ極まるモデルとして生み出されたのである。
その後、トヨタ86や35GT‐Rのボディキットを手掛け、30アルファード&ヴェルファイアで満を持してミニバンに参入。35GT‐Rで採用したバンパー横に貫通するダクトをヴェルファイア用キットに採用したのはご存知のとおり。
そして、最新作となる60ハリアー後期である。ほぼ同時期に完成した35GT‐R用の新作ボディキットと見比べてもスポーティさに遜色はない。その理由は、フロントスポイラーやリアフローティングディフューザーのディテールにある。ハリアーに合わせて若干の形状が調整されているものの、開口部のセンターフィンやディフューザーの奥行きなど、単体で見てもスポーツ感あふれる意匠になっているのがわかる。「もともとドリフトをやっていたのもありますけど、スポーティなデザインというのは意識しています。やっぱりスポーティなクルマはカッコいいですから」と片岡さん。時代によってスポーティのトレンドは変わってくるが、クールの手掛けるボディキットの軸はぶれない。スポーティであること。それは、スポーツカーだろうが、ミニバンだろうが、SUVだろうが変わらない。ダクトやディフューザーといった、レーシングデザインをディテールに取り込めば、それだけでスポーティでカッコいいオーラを身にまとえるのだ。
ドレスアップをする人の多くが抱えている想い。それは、愛車をカッコよくしたいということ。その想いを叶えてくれるスポーティドレスアップこそ、旬のドレスアップスタイルのひとつといっても過言ではない。
片岡孝裕さん
コンケイブ極まるKCV02。もともと35GT-Rに履かせるためにデザインしたホイールで、BIGキャリパーの逃げを踏まえた結果のコンケイブデザインを採用する。
Specifications | |
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RGタイプ/HGタイプ | |
●フロントスポイラー | 6万9000円/9万9000円 |
●サイドステップ | 5万9000円/9万9000円 |
●リアフローティングディフューザーVer.2 | 4万9000円/7万9000円 |
※上記3 点キット | 17 万5000円/27万5000円 |
●リアハーフスポイラー(開発中) | 5万9000円/8万9000円 |
ローダウン/ブリッツ・ダンパーZZ-R 車高調 | |
ホイール/ヴェルズホイールズ・KCV02(21×F9.0+20、R9.0+5) | |
タイヤ/ファルケン・アゼニスFK453(245/35-21) |
純正バンパー下部の樹脂部分をフル交換するデザインとしたフロントスポイラー。奥行きを持たせたセンターフィンや、リップ部のダクトなど、35GT- R用キットを彷彿とさせる意匠だ。
ボディとの一体感と空力性能を意識したデザインのサイドステップ。広がりを持たせた形状と、後付けフラップのようなリップ部が、スポーティ感を高める。
クールのボディキットの代名詞的存在のリアフローティングディフューザー。奥行きのあるパネルとフィンが機能的な美しさを演出。空力性能も申し分ない。
2015年までの35GT-Rを2017仕様にすることができる前後バンパーに、ハーフエアロを装着。リアディフューザーは、アッパー/センター/フローティングの3分割で、スポーティさを強調。スワンネックの超ローマウントウイングも注目。