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では、どちらがいいのか。
クーペフォルムかそうでないか、というのもひとつの目安になると思う。ただ、ここでは、別のアプローチから考えてみたい。
ずばりフェンダーだ。
何をいってるのかわからないという方もいるかもしれないけれど、いろいろなクルマのフェンダーに注目してみて欲しい。アルファード&ヴェルファイア、オデッセイなどのミニバン、あるいはヤリスやノートといったコンパクトカー、さらにいえば86&BRZ、GT-Rをはじめとしたスポーツカーのフェンダーには、樹脂パネルがない。
そう、勘のいい人ならピンときたかもしれないけれど、この樹脂フェンダーこそが、ローダウンとリフトアップの分かれ道。つまり、アルファード&ヴェルファイア、ヤリス、86然り、これらのクルマは、ローダウンの方が似合うということになる。
この法則に当てはめてみると、SUVの中では80系ハリアーは唯一ローダウン系。実際、80系以前のハリアー、60系や30系はローダウン中心のカスタムが人気だったし、あながち間違いではないように思う。
リフトアップは樹脂部が大きい車種向け
では、樹脂フェンダーを採用している車種は、すべてリフトアップなのか、というとそうでもない。
ここでポイントになってくるのが、樹脂部分の面積だ。
わかりやすい例でいうと、RAV4が挙げられる。具体的には、アドベンチャーとそれ以外のグレードで、樹脂フェンダーの大きさが異なる。アドベンチャーの方が大きく、それ以外はコンパクトだ。
では、それがリフトアップか否かにどうつがなるかというと、ここで各メーカーのデモカーを思い出して欲しい。多くのメーカーがRAV4アドベンチャーに対してはリフトアップというアプローチを取っているのに対し、それ以外のグレードには、ローダウンという選択をしているのだ。
つまり、樹脂フェンダーの面積が大きいクルマ=リフトアップという図式が成り立つ。
なんやかんやいって上げるか下げるかは自由
とはいえ、樹脂フェンダーが比較的コンパクトな車種は、すべてローダウンで片付けられるかというと、それは早計だ。
昨今のSUVブームを早くから支えているCX-5の樹脂フェンダーを見てみると、フェンダーアーチに沿って比較的薄く設けられている。当然、ローダウン派も多く存在するが、サスペンションメーカーからはリフトアップパーツも設定されている。どちらもありというわけだ。
で、結論。ローダウンするかリフトアップするか迷ったら、樹脂フェンダーを見る。なければローダウン、ある場合は面積が大きければリフトアップ、アーチに沿って小さくあるならお好みに合わせて、という感じになるだろうか(サスペンションメーカーのラインアップは、アゲサゲの参考になる)。
とはいえ、車高を上げるか下げるかは、そのクルマをどういじりたいかによって自由。最近では、ミニバンでリフトアップを楽しんでいる人々も存在する。あくまでも迷ったときの目安ということで、参考にしてみていただければ幸いです。
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]