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クロームデリートのすすめ
多くの自動車メーカーが積極的に採用しているメッキパーツ。その代表的な存在といえばミニバンキングのアルファード&ヴェルファイア。メッキ=高級車の象徴として認知され、カスタムシーンにおいても、メッキパーツは鉄板アイテムとして高い人気を得ている。しかしカスタムの醍醐味は、人とは違う! を目指したいもの。だからこそ注目したいのが、脱メッキ=クロームデリート。メッキのギラギラ感にはない大人の威厳、そしてアウトドアシーンに似合うアプローチとしてのメッキレス。あえてらしさを消す、いまこそはじめてみませんか。
新型車が積極採用する“メッキ”は
アーバン、ラグジュアリーの象徴
メッキパーツを減らし
差別化=個性を磨く!!
メッキパーツは使い方次第で良くも悪くもスタイルが変化する。カスタムシーンの歴史を振り返って見ても、その存在は時代時代の流行を大きく左右してきた。
アメリカンやキャル系カスタムが流行った時代はビレットグリルやワイヤーホイールといった、ギラギラとしたカスタムを取り入れることが定番とされ、ユーロ系スタイルが流行るとメッキの存在はタブーとされた。
そして高級路線のラグジュアリースタイルがミニバン&ワゴンでブームになると、アイキャッチに欠かせない存在として重宝。つまりメッキパーツはカスタムとして追加するもの、そんな存在であったが、ここ数年で大きく様相が変わってきた。
自動車メーカーが積極的にメッキパーツを採用してきたことだ。
その代表的な存在がキング・オブ・ミニバンとして、絶大な人気を得ているアルファード&ヴェルファイア。30系へのモデルチェンジで、高級ミニバンとしての地位を盤石なものにしたアルファード&ヴェルファイア。
そのアイデンティと呼べるのが、メッキを多用したフロントマスク。グリル、そしてフォグガーニッシュをはじめ、ボディ各部にメッキが配された。それは高級車の象徴として認知され、カスタムシーンにおいてもメッキパーツの追加は、高級感をよりいっそう磨くためのメニューとして支持されている。
さらにアルファード&ヴェルファイアだけでなく、セレナやデリカD:5、さらにはハリアーやCX─5といったSUVまで積極的にメッキを多用。街中を走る多くのクルマがメッキで溢れていると言っても過言ではない。
そんないまだからこそ、純正とは違う、人とは違うクルマに乗りたいと思ってしまうのがカスタム好きの心情。
そう、あえてのメッキレス=クロームデリートなのだ。
メッキのギラギラ感をなくしてしまうのだから、当然賛否両論はあると思う。しかし選択肢の一つとして、新しいことへのチャレンジとして、いま注目すべきカスタムであることに間違いない。
これまでの足し算(=メッキを追加していくカスタム)から、あえての引き算(=メッキを減らしていくカスタム)に挑戦する価値はきっとあるはずだ。
【後編】では、まずはどうやってクロームデリートするのか? その手法をチェックしていこう。
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]