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「MINI」とは呼べないほど立派になった!
「MINI」といえば、クルマ好きでなくても知られている、おなじみの英国ブランドのコンパクトカー。
だが、BMW傘下となった現代のMINIは世代が替わるごとにサイズアップしており、可愛いスタイルでコンパクトボディのクルマ……というのは、もはや過去の常識となった。
今回紹介する「クロスオーバー」は、大きめかつリフトアップしたクロスオーバーSUVモデルである。2017年に登場した2代目がビッグマイナーチェンジされ、日本にも上陸した。
新型を目の前に感じたのは、スタイルに力強さが増したこと。
デザインを刷新した前後バンパーが効果的に無骨さを醸し、SUVテイストを強調している。
また、テールランプが先行していた3ドアや5ドア同様に英国旗であるユニオンジャックをモチーフとした新デザインとなったのも、わかりやすい新型の識別点だ。
インテリアは、フル液晶の薄いメーターパネルの採用と電気式シフトレバーの採用がトピック。
MINIもここまで先進性を身に着けたか……とちょっと感慨深いものがある。
そんなクロスオーバーは、MINIとは思えない実用性も自慢だ。
ファミリーユースにも十分な後席のスペースはもちろん、ラゲッジルームは450Lとこれまたたっぷり。
さらに、後席シートバックは40対20対40の3分割可倒式で、アレンジの自由度の高さも注目ポイントだ。
その走りは、クロスオーバーSUVにもかかわらず、硬めのサスでキビキビ走るのはいかにもMINIらしい。
ディーゼルエンジンを積む試乗車は、発進加速から大トルクを生み出すワイルド系で、やんちゃな感じがまたMINIっぽさ抜群。
走りの味までたっぷり濃いあたりが、しっかりとMINIであるなということを実感させてくれた。
エンジン
MINI クロスオーバーは2種類のディーゼルエンジンを用意するが、「クーパーSD」では190psと400Nmを発生する高性能版を搭載する。
インパネ
トランスミッションはシフト by ワイヤを取り入れた電子制御式8速AT。他のMINI同様に内外装のオプションは豊富に設定されている。
シート
「クーパーSD」はレザースポーツシートが標準。車名はMINIのままだが、前後のシートともフット&ヘッドスペースは十分にある。
ラゲッジ
後席乗車時でも450L、40対20対40の3分割シートバックを全倒すれば1390Lと十分な広さのあるラゲッジ。
「ジョンクーパーワークス」以外はオプションだが、マルチディスプレイメーターも設定。センターディスプレイは従来のタッチ操作に加え、操作ボタンをフラットにしてシンプルかつモダンなデザインになった。
【SPECIFICATION】
グレード名 クーパーSD ALL4
全長×全幅×全高(㎜) 4315×1820×1595
室内長×室内幅×室内高(㎜) ー
WLTCモード燃費消費量(㎞/L) 15.7
エンジン排気量・種類 1995cc・直4DOHCディーゼルターボ
最高出力[kW(㎰)/rpm] 140(190)/4000
最大トルク[Nm(㎏f・m)/rpm] 400(40.8)/1750-2500
乗車定員(名) 5
タイヤサイズ 225/50R18(オプション)
価格(税込) 510万円(4WD)
※全グレードでの価格は430万円(クーパーD/FF)〜609万円(ジョンクーパーワークスALL4/4WD)
問:MINIカスタマー・インタラクション・センター 0120-3298-14
https://www.mini.jp
スタイルワゴン2021年6月号 No.306より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]