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軽自動車ナンバーワンの地位は、譲らない!
外装の質感の高さも際立っていて、ファーストカーとしても高い満足度を与えてくれる。2020年12月に受けたマイナーチェンジでは、こうした美点を受け継ぎながら、内・外装の化粧直しが行われた。
N-BOXは、グリルとヘッドライトの形状を変えることで、飽きのこないシンプルなデザインとなった。なお、N-BOXもカスタムもナンバープレートの位置が中央に配置され、よりワイド感が演出されている。
N-BOXの内装は、明るさを維持しながらダークブラウン基調のコーディネイトに変更され、ホワイト加飾などとのコントラストが際立っている。さらに、N-BOXには、2トーンのボディカラーを採用する「コーディネートスタイル」を新設定。ブラウンルーフとメッキドアハンドルのほか、ディッシュホイールが足元を演出している。
カスタムの外装は、エッジを際立たせたディテールにより押し出し感が増した。フロントは、アッパーグリルのメッキの立体感が強まっているのも特徴。内装はインパネの随所にマルチブラック塗装の加飾を用意することで、質感が高まった。同時にシートのアクセントカラーがインテリア全体にマッチする色調に変更されるなど、より上質になったのも朗報である。カスタムにもダークメッキの加飾に加えて、色調を揃えたカラークリア仕上げのアルミホイールなどからなる「コーディネートスタイル」が用意されている。
そのほか、後方の障害物の接近を検知して注意を促すパーキングセンサーシステムなどが加わったが、機能面の変更点は少ない。
1.8m近い背の高さの割に安定感のある走りは健在だ。横風などの外乱に対して少し敏感なのは、軽スーパーハイトワゴンの重心高などからすると当然だろう。また、自然吸気エンジンは、高速道路の合流時などではアクセルを強く踏み込む必要があり、その分エンジン音の侵入も大きくなる。街中での動力性能は十分だが、4名乗車の機会が多く、高速道路を使った長距離移動も視野に入れるのであればターボ車を推奨したい。
運転のしやすさも光る。前方視界は三角窓も含めてとてもワイドで、良好そのもの。単に天井が高いだけでなく、立ち気味のAピラーやサイドウインドウにより頭周辺がすっきりしているのも長所となっている。今回のマイナーチェンジにより軽自動車の王者は、より隙のない魅力をまとったといえる。
豊富な収納スペース
スタイルワゴン2021年4月号より
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