- 週間ランキング
ごんた屋店長の東田氏曰く激安LEDは装着した後に問題が発生することが多いという。
どういう事なのかを聞いてみた。
「価格が安いには安いなりの理由があります。単純に部品点数が少ないと価格は安くなる。今回の商品でも見た目が同じようなものでも価格差があります」。
確かに使用したT20のLEDはフロントとリアで似ているものが機能の違いで1100円と600円だった。
さらに東田氏は言う
「部品点数が多ければ良いわけではありません。単純に部品点数が増えれば壊れるリスクがある箇所が増えます。
逆にシンプルな構造のものの方が壊れにくかったりもする。
重要なのはきちんとした設計を元に必要な部品をキチンと装着する事です」。
安いLED全てが悪いという訳では無いと思うが、ケースとして多いのは振動や熱に対しての対策(設計も含め)がなされていないことが多いようだ。
それで部品が故障したりLEDが切れたりハンダが外れたりという事情につながるらしい。
そのあたりを今回は更に掘り下げてみてみる。
実際に今回準備したLEDを点灯テスト後に触ってみると手で持つことが困難なほど熱くなっているものがあった。
実際に電球の場合でも点灯直後は直接触ると火傷しそうなほど熱くはなっていが、電球の場合は本体はガラスにフィラメントでできており、熱に対して強い作りになっている。
しかしLEDの場合は樹脂の部分があったり基盤やハンダなども熱の影響を受け故障の原因になりやすい。
その中身はどうなっているか分解してみた。
上で説明したように、一見すると同じようなつくりのLEDであっても実際に中を分解してみると、使っている部品をはじめ回路自体まったく違った作り方になっていたりする。
もちろんLEDの発光色が違うので見た目でもチップの色が違うのだが、実際見た目だけでなく見えない部分でもかなり違いがあることが分かった。
クルマのバルブとして使用するLED自体、そもそも大きさ的にはそんなに大きなものではない。
ヘッドライトやテールライトのユニットの中に収まらないといけないものなので大きく出来ないところもある。
そんな限られたスペースの中にLED自体はもちろん抵抗やダイオードといった部品だけでなく、最近ではCANBUS対応や極性無しにするダイオードブリッジ回路などいろいろな技術が盛り込まれている。
ある程度の量産品になってくると回路設計された後に写真のような専用の基盤が製作され、それに基づき製品が製造されることが多い。
LEDの配置やスペースを考えて設計されているので、コンパクトに効率の良い配置になっている。
T20のアンバー色LEDを分解。
基盤を取り出すと中には部品がギッシリ配置されている。
この基盤ですべてのLEDをドライブするように出来ている。
逆に言えば基盤上の1部品でもダメになると全て点灯しなくなる。
こちらはフロントのウインカーに使用したLEDバルブだがよく見るとLEDのチップの色が発光色と同じアンバーになっている。
これはLED自体の発光色は白色のものにアンバーの色を塗装してアンバー色に発光させているタイプ。
こちらの作りはアルミのケースのような形で本体が覆われるような構造になっている。
放熱の観点から見るとこのような形状は熱がこもりやすくなるので危険を伴う。
熱による故障が多い製品なので出来るだけ熱がこもるのは避けたいところ。
今回集めたなかのハイフラ抵抗器も分解チェック。
SUBARU Style Vol.7 (2020/9/30)より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ]