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スバル節全開!! めっちゃとんがったクーペモデルとしてデビューした初代アルシオーネの2 代目として、1991年に北米市場をターゲットに登場したアルシオーネSVX。
エクステリアデザインは数々の名車を生み出してきたイタルデザイン社のジウジアーロが担当し、ウインドウガラスがルーフ部分にまで侵食するアンビリーバボーな造形を採用。
おかげでサイドウインドウはサッシュで区切られた部分しか開閉できず、お世辞にも使い勝手がよいとは言えない我が道を往く唯一無二の存在となっていた。
この特異性によりバブリーなスペシャリティカー全盛時代においても、他を圧倒する強烈な個性を放っていたのは間違いない事実なのであります!!
そんなSVXの北米仕様車に日本国内のネットオークションで偶然にも遭遇し、その瞬間からココロ奪われてしまったというわじさん。
気が付けば善は急げと翌日にはオークションを落札し、北海道在中65歳のじいちゃんから程度上々の1台を譲り受けたのだとか。
当のSVXを手にしてからは経年劣化による補修を定期的に施しては、コツコツと地道にカスタムも進行。
足まわりには代理店がしっかりしている(←コレ大事)という理由でエアフォース製のエアサスを導入し、ホイールチョイスに関してはベース車とのバランスも考慮しながら熟考。
辿り着いたファイナルアンサーはGMRブランド「CHー3」で、その幾何学的な造形を持つディッシュは古代遺跡から発掘されても違和感のない個性的なデザインの逸品。
ある意味、宇宙船とも言えそうなフォルムを持つSVXに対し、これ以上成し得ないフィッティングをみせている。
ちなみに国内では「アルシオーネSVX」と名乗っていた同車、北米市場ではシンプルに「SVX」のネーミングで販売されていた。
わじさん、これからも末永く大事に乗り続けてくださいね!!
国内ではALCYONE-SVXと表記されるリアガーニッシュだが、北米ではシンプルな車名通りに「SUBARU SVX」。
ちなみにリアスポイラーの形状も異なるらしい。
BASE CAR ● SVX / 1994 年式
WHEEL● GMR・CH-3(19×9.5J)
TIRE ●ファルケン(225-35)
EXTERIOR●ボディカラー= 純正色再塗装
TUNING●エアサス=エアフォース(特注)
製作ショップ:タイヤ館つくば、マチュア
若干24歳にしてスバルの隠れた名車オーナーとなったわじさん。
愛車SVXが1年ほどお兄さんってことになりますかね!?
低車高とインパクトのあるホイールで魅せるシンプルなカスタムが真骨頂の当SVXにおいて、GMR「CH-3」の存在感は何ものにも代え難い。
絶妙のフィッティングを得るため、前後のインセットをミリ単位で変更している。
リアシートを倒せば車内からもエアサスのタンクが露出する。
イベント会場では車内を覗き込むギャラリーにアピール!!
トランクルーム内には全てのユニットがオンボードにビルトインされたエアフォースのメインユニットが収まっている。
完全デジタル制御を実現したエアフォースのエアサスは、車外からリモコン操作一発で希望の車高にコントロール。
なにか味気なく映るフロントフェイスだが、S13シルビア、ユーノスコスモしかり、これが90 年代初頭のデザイントレンドなのだ。
社外品のマフラーカッターのごとく個性的なデザインを持つ純正マフラーエンド。
ここまで薄っぺらくスクエアなデザインは存在しない!?
ちょっと衝撃的だったのが鉄板が開閉するだけのサンルーフ。
単なるエア抜き用途なのでエアルーフと呼べばよいのか!?
ボディサイドからの流れるようなラインに沿ったリアスポイラーは純正品。
北米と国内ではデザインが異なる!?
国内仕様のSVXではフロントフェンダーにウインカーが埋め込まれているが、サイドマーカーのある北米仕様車には存在しない。
開放感あふれるウィンドスクリーンに本革シート、そして左ハンドルというオンリーワンな世界観が味わえるコクピット。
内装パネルには高品位なエクセーヌが奢られており、SVXがラグジュアリーな存在だったことを伺える。
当たり前だけど北米仕様のスピードメーターはマイル表示。
よく見ると申しわけ程度にキロ表示も併記されています。
エアコンの温度表示もやっぱり華氏。
こちらは摂氏が併記されていないので何が何やらチンプンカンプンでござる。
SUBARU Style Vol.4 (2019/9/30)より
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