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過激なローダウン性やスポーティな操縦性といったハード路線とは一線を画し、家族みんなに喜ばれるような乗り心地に特化した車高調として人気のパーフェクトダンパー。
その最新モデル「5G」に、80系ノア/ヴォクシー/エスクァイア用にさらなる進化を果たした「5G-S」が登場した。
ご存知の通り、80系ミニバン3兄弟のリアサスペンションにはトーションビームという形式が用いられている。
コンパクトカークラスでもポピュラーなこの形式は、構造がシンプルかつ軽量というメリットを持つ反面、しなやかさや発展性(キャンバー角調整など)といった点では完全な独立懸架式を凌駕できない側面もある。
しかし、パーフェクトダンパーは、20系アルファード&ヴェルファイアの時代からストラット+トーションビームという形式のウィークポイントを徹底的に解析。
独立懸架式と遜色の無いフィーリングの実現に取り組み、高い評価を維持して来た。
この実績をもとに開発された5G-Sは従来品に対し、普段乗りで最も多用する低・中速域の減衰力特性をリファイン。
道路の継ぎ目や踏切超えなど、足の硬さが露呈しやすい場面でも同乗者に気を使う事なく余裕でクリア。
ビーム式であることだけなく、車高調そのものの存在すら忘れさせるほどの上質かつ快適な乗り味を実現している。
装着車両はコチラ
80 VOXY ZS
元々、若干尻上がりのフォルムを持つ80系3兄弟。このため出荷時にはフロント40mm /リア50mm のダウン量に調整した上で発送される。
パーフェクトダンパー 5G-S
【PARTS SPECIFICATION】
対応車種:ノア&ヴォクシー&エスクァイア(80系)
車高調整:全長式
減衰力調整:15段階
価格:19万3000円(アッパーなし)、21万1000円(アッパー付)
FRONTの特徴
純正形状に近いテーパー型スプリングが上質な乗り味を生み出すポイントの一つ。レートは4.4kg/mmというコンフォート指向。
ガス圧が低めに設定できることから、フロント用は複筒式を採用。ロッド径は同仕様の製品の中では太めとなっている。
推奨ダウン量は前40mm /後50mmだが、オーバーハングの張り出し量が多いモデリスタエアロ装着車は別途調整も可能。詳しくは注文時にご相談を。
フロントの減衰力調整部。調整幅は15段階で、数値が下がるほどソフト寄りになる。1クリックごとの違いも明確だ。
REARの特徴
リア用は単筒式(複筒式でのテストも実施済み)。前後とも、本体には防錆効果の高い特殊メッキコーティングが施されている。
ピストンやバルブのシム設定、使用オイルなど、数え切れないほどの走行テストを実施。乗り心地にお悩みの方は、ぜひお試しを。
リア側スプリングも純正風の樽型形状を採用。初期タッチの柔らかさも印象的で、3列目に座っても不快さは感じられなかった。
異音の発生原因となる確率が高いのがアッパーマウント部。このため、アクシススタイリングではあえて純正を使用。アッパーとのセット品をオーダーすれば、交換作業もイージーだ。
問:アクシススタイリング 093-472-8858
http://axis-jp.com
スタイルワゴン2020年7月号より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ]