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オフっぽいタフな造形の中に、わずかに都会的な色っぽさを感じさせるような塩梅がいい。プラドよりもマルチパーパス性が問われるD:5になら、さらに似合うんじゃないかと踏んでいた。そういえばデルタフォースはもともとデリカD:5専用ホイールとして誕生したのだった。そういう意味では原点回帰かもしれない。
このD:5には純正18インチホイールに225/55R18サイズのタイヤが装着される。それに対してデルタフォースは7・0J×16インチのオーバルを設定し、オフロードタイヤを前提とした2インチダウンを提案する。と、なると、タイヤ幅にして225か235あたりを選んで……というのが王道か。
実際、わずかに外径が大きくなる235/70R16あたりに落ち着かせる例が多い。それで充分に見違えることは、巷に増殖するユーザーカーを眺めていればわかる。しかし、さらなる迫力を加える術を見つけた。世の中に数多あるタイヤホイールを知り尽くし、独特のセッティングを研究し、ユーザーニーズを鑑みたベストアンサーを追求するタイヤホイール専門店「カーシューズごぶやまパート2」のアドバイスによるオリジナルセッティングである。
結論から言うと、さらにファットな前後245/70R16サイズを投入する。そのための下準備として、まずは同店オリジナルのハブリングスペーサーを使う。三菱専用となる67㎜のハブセントリック設計で7㎜の厚みを持ち、かつ社外ホイールに対応する73㎜のハブ外径を持つ。
つまり、フェンダーとのクリアランスを確保しつつ、よりツライチに近い状態へと導ける。またハブ径やボルト径がホイールと一致することで、攻めたサイズにしてもボルトに負担をかけない。これに組み合わせるのが、マックガード製のインストレーションキット(ロックナット)。ホイールロックによって盗難防止に貢献するのはもちろん、製品自体が強靭設計なのも見逃せない。
こうした下地を構築した上で選んだタイヤはBFグッドリッチオールテレーンTA/KO2だ。たとえ同じサイズであっても、タイヤ銘柄によってフェンダーと干渉してしまうものもあるそうで、今回のチョイスはぎりぎりOKとのこと。この辺り、専門店ならではのノウハウが光る。
さらに言うなら、タイヤ組み付けからインストールに至るまでの作業は丁寧かつ流れるようにスムーズで、思わず見惚れてしまうほど。まるで宝石のようにナットを取り扱い、タイヤをホイールに組み付ける際に必要となるバランスウエイトだって、コチラが何も伝えずともホイールカラーと同じマットブラックで統一してくれた。
こういう些細な心配りこそ、カスタム好きなユーザーの気持ちをよくわかっているようだった。
かくして、無事にタイヤホイール交換を終えたD:5は、確かに見違えた。フェンダーいっぱいにギチッと凝縮されるオフロードタイヤがなんとも勇ましく、見ているだけで嬉しくなる。乗り味は相応に引き締まったけれど、BFグッドリッチリッチのタイヤ性能に加えてD:5自体も快適なので、まったく不快な印象はない。
カーシューズごぶやまパート2の協力によって、早速、かなり満足に仕上がったと自己満足。あとは存分に遠出ができるような自粛要請が解除されるのを待つだけ……という、悶々とした日々を過ごしている。
カーシューズごぶやまパート2
【SHOP INFORMATION】
住所:東京都町田市小野路町3374-1
電話:0120-528-002
http://www.gobuyama2.com
01:WHEEL
デルタフォース・オーバル(16×7.0J+42)
PRICE:3万9000円~
問:フォース 0797-71-1170
https://www.force-wheels.jp
02:TIRE
BFグットリッチ・オールテレーンTA/KO2(LT245/70R16)
PRICE:OPEN
問:日本ミシュランタイヤ お客様相談室 0276-25-4411
https://www.bfgoodrichtires.co.jp
03:SPACER
デリカD:5 ハブリングスペーサー
PRICE:1万1000円(2枚セット)
問:カーシューズ ごぶやまパート2 0120-528-002
http://www.gobuyama2.com
04:WHEEL LOCK NUTS
マックガード・ホイールインストレーションキット
PRICE:ask
問:マックガード https://mcgard.jp
スタイルワゴン2020年6月号より
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