- 週間ランキング
2月26日(水)、富士スピードウェイにて、SUBARU/STIが参戦するSUPER GT 300クラスのBRZとニュルブルクリンク24時間レースのWRX STIのシェイクダウンが行われました。
注目すべきは、今シーズンのマシンのカラーリング。例年通り、SUBARUを象徴するブルーとSTIのレッド系の色の組み合わせは変わりませんが、今回はさらにSUBARUとSTI、そしてファンの方との一体感を意識した配色となっています。両車ともにフロントのブルーから徐々にチェリーレッドへと色を変え、リヤはブラックで引き締まったバックスタイルとなっています。
実はこのカラーリングは、今シーズンから一新されたチームウェアと色の配置、配分も同じとのこと。自分の着ているウェアとレースで戦う車両のカラーリングが同じって、ファンの方もワクワクしますよね!
スーパーGTに参戦するBRZは、東京オートサロン2020で展示されていたBRZ STI sport GT CONCEPTのボディカラー「ギャラクティックWRブルーメタリック」を採用。明るめのブルーで、強い煌めきを放つ新色です。キラリと輝く光の粒子は、ボディラインを際立たせるハイライト効果があり、影になる箇所においてもブルーカラーを綺麗に発色させています。デザインチームの走っている時が一番美しくあるようにという思いも込められています。
ニュルブルクリンク24時間レースのWRX STIは空力性能向上に効果のある「サメ肌塗装」のマットな質感のボディ。塗装も空力パーツの1つという考えのもと、昨年のマシンから引き継がれています。カラーリングはBRZ同様にチームウェアをベースにしています。
両車ともに、ブルーからチェリーレッドの境目は、ウロコのようなヘキサゴン型の模様でグラデーションされており、止まっている時も走っているかのように見えるスピード感を感じさせるデザインに仕上げたそうです。
塗装も空力パーツの一部と書きましたが、空力だけではなく軽量化にも一役買っているんです! BRZに関しては、東京オートサロンの展示車両が3コートに対し、2コートで塗装を完成させています。また、スポンサーロゴなどの大きなデカールの下は地肌が見えるほど塗装を薄く塗っていて重量を軽くする工夫が凝らされています。塗装だけでなんと1.4kgの軽量化を実現しているそうで、勝利へ導く大きな効果を得られそうですね。
チーム体制は、SUPER GTはこれまで同様、テクニカルパートナーにR&D SPORT、チームはSTIの渋谷 真 総監督、ドライバーに井口 卓人選手、山内 英輝選手と2019年と同様のメンバーでシリーズ優勝を目指します。
ニュルブルクリンク24時間レースについてもチーム体制はクラス優勝2連覇を達成した2019シーズンと同様で、STI 辰己 英治総監督、沢田 拓也監督をはじめ、ドライバーはカルロ・ヴァンダム選手、ティム・シュリック選手、井口 卓人選手、山内 英輝選手の4名でクラス優勝3連覇と過去最高の総合順位18位以内を目指して戦います。
今回のシェイクダウンは一般公開イベントも予定されていましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となってしまいました。今後のレースへの影響も懸念されますが、チームの勝利にかけた熱い思いは変わりません。ファンの皆さんも体調管理に気をつけて、今シーズンのレースを応援していきましょう!!
3月30日発売予定の「スバルスタイルVOL.6」では、この注目のマシンを徹底解剖! マニアックなメカ解説やチームスタッフのインタビューなど、スーパーGT開幕前、そしてニュルブルクリンク24時間レース開幕前にチェックしておきたい情報満載!
3月30日の発売日をぜひ待っていてください!
スバルスタイルVOL.5は絶賛発売中!
特別付録2020年ポスターカレンダー付き!!
【スバルスタイル編集部】
文/今泉 史
写真/雪岡直樹