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先に登場したデミオの場合にはスカイアクティブGというエンジンのみだったが、アクセラスポーツには2ℓエンジンのSKYACTIV‐G 2・0と6速ATのSKYACTIV‐DRIVEが搭載された。
走り出してみてまず好感なのがSKYACTIV‐DRIVE。ロックアップ領域の大幅な拡大や発進時のトルコン介入の減少などが図られたこの6速ATは、CVTの滑らかさ、MTのダイレクト感など、いわばイイとこ取りをしたATとのことだが、なるほどそれをうかがわせる良好なフィールを持ち合わせている。
たとえばDレンジでごく普通に走行すれば、シフトショックが少ない滑らかでマナー良好の出来の良いATだ。はたまたMTモードにしてエンジン回転を上げながら積極的にシフトを操るような走りを試みれば、2ペダル・デュアルクラッチMTを思わせるダイレクト感やシフトレスポンスの良さが味わえる。
ギア毎にエンジンを回して走っているというMT的な感覚や走りのリズム感が自ずと走る楽しさを実感させてくれる趣だ。シフトレスポンスは特にシフトダウン時が素早くスパッと決まる感触が気持ち良い。
もともとスポーティなハンドリングを備えていたアクセラスポーツだが、今回あらためてボディ剛性アップや足まわりのチューニング、アンダーボディを主とした空力特性の向上などが図られている。
結果としてシャープかつリニアハンドリングやトレース性、ドライバーと一体感のある挙動など、従来からの魅力がさらに熟成された感が強い。
その中でも専用チューンのモノチューブダンパーを採用し17インチタイヤを履くモデルは走りの質感が大幅に高められた印象だ。全域で接地性の高さをうかがわせるフラットな乗り味、操舵に対する応答性の良さ、コーナーリング時のしなやかな足の動きなど、SKYACTIV‐DRIVEとも合わせて非常に満足度の高いパフォーマンスといえる。
といっても15インチ、16インチを履くモデルも基本的にはフラットライドで素性の良さは変わらない。その上、15インチのBSエコピアを履く仕様は20㎞/ℓ(10・15モード値)をマークした低燃費モデルだ。
※記事の内容、価格、スペック等は2011年9月のデビュー当時のものです。その後の一部改良等で変更になっている可能性もあります。
※スタイルワゴン2011年12月号より