- 週間ランキング
新型のコンセプトは「The sporty flagship」だ。
まずエクステリアだが、ベース車が持って生まれたスポーティコンパクトの好感度はそのままに、よりスポーティさ、アグレッシブさをアピールしている。ヘッドランプ、前後バンパー、大開口のフロントグリル、サイドアンダースポイラー、ルーフエンドスポイラー、リアコンビランプなどを専用デザインとし、マフラーは左右出しだ。
インテリアはブラック基調で、シートやステアリングなどにレッドステッチがあしらわれている。定番的な演出ながら全体の質感がグッと高められた印象。
ヘアラインメタル調の加飾パネルも効いている。メーターはマルチインフォメーションディスプレイを含めた5眼タイプとし、各々にシルバーリングが付く。スピードメーターは240㎏スケールだ。
パワーユニットはM16A型1.6ℓ直4DOHC16バルブVVTを搭載する。型式上は先代と同じだが大きく進化を遂げている。
可変吸排気システムを新たに採用したほか吸気VVT制御の最適化、バルブリフト量の増加、吸気ポート形状のスムーズ化、燃焼室周りの冷却性能改善、床下触媒の廃止、サブマフラーの大容量化などが図られた。結果、先代の125ps/6800rpm、15.1㎏ -m/4800rpmに対し、136ps/6900rpm、16.3㎏ -m/4400rpmと、パワー、トルクともに向上している。
ミッションは先代同様、MT、CVTともに用意された。MTは先代の5速から6速になり、2速から5速をクロスレシオ化し、1、2速にトリプルコーンシンクロ、3~6速に大容量シンクロナイザーリングを採用。良好なシフトフィールを実現したという。
CVTは専用チューンの副変速機付。7速MTモード付きでパドルシフトによる操作が可能だ。
足まわりももちろん専用チューニングで、安定性や応答性をレベルアップしつつ、より上質でしなやかなハンドリングを目指したという。フロントはストラット径を5㎜拡大しリバウンドスプリングを内蔵している。トーションビーム式のリアサスペンションは専用設計だ。先代に比べ、ステアリングの応答性、リアの追従性は約20%向上、ロール角は約15%低減されている。ちなみにアブソーバーは先代同様モンロー製だ。
タイヤサイズはワンインチアップの195/45R17が標準。ところがホイールは1本当たり0.1㎏軽量化され、リアブレーキキャリパーも軽量化を図るなど、バネ下重量は大幅に低減されている。
クルーズコントロールやキーレスプッシュスタートシステム、ESPは標準装備。HIDヘッドランプはオプション設定となり、装着車はオートライトシステムが標準だ。
※記事の内容、価格、スペック等は2011年12月のデビュー当時のものです。その後の一部改良等で変更になっている可能性もあります。
※スタイルワゴン2012年1月号より