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世界一過酷なレースと称される「BAJA1000」。その舞台に挑む日本人、塙郁夫氏が操るマシンに装着されていたワンオフフォージドモデルを元に、誕生したのがクラッグのTグラビックだ。そんなシグネチャーモデルが、より強靭にマイナーチェンジ。TグラビックⅡとして、新たに加わった。
デザインは先進的でオシャレ度も高いから、街乗り中心のオフ仕様にも適役。ふだんは街で、週末は自然のフィールドへ、というどちらのシーンも満喫したいという人には、タフな環境でも安心して足元を任せられる機能性も備えたこのモデルは、最適だ。
BAJA2000というレースは、厳しくタフなコースを不眠不休で、誰よりも速く、しかも損傷することなく、走り切ることが求められるクロスカントリー。このTグラビックは、そんなレース用のフォージドからノウハウをフィードバックした、過酷な条件に耐え得るタフさや頑健さを備えた本格派だ。
第1弾のTグラビックはリムフランジ外側のステップ形状にフランジとタイヤとの間に石や泥が詰まりにくくなるようひと工夫。歯車のようなディスクが二重に連なるデザインは、剛性を強めるためのリングが鍵となっていて、センター部を落とし込むことで薄肉化による軽量性も実現している。
一方のTグラビックⅡは、このTグラビックからさらにもう一歩、進化。クロスカントリーレースにおける使いやすさや対応力、そして核となる強靭さ、軽さといった部分で、先代から大きなブラッシュアップが図られた、ホンキのギア系ホイールでもあるのだ。
新設計のアウーターリムフランジは、その表面が直線ではなく、ドーム型のような曲線で構成される。これは走行中の飛び石などが直撃するリスクを減らす目的で、しかも円形だからフランジ自体の強度や剛性もアップ。フランジ先端を一段下げることで、タイヤとの間に石などが侵入する効果ももたらし、それでいてビードロックリング風だからビジュアルでも優位に立てる。
またスポークの幅は先代よりも6ミリ絞り込み、スポーク天面にディンプルを設けることで、約700gの軽量化も達成。開口部も大きくなりワイルドさが増しているが、これも荒れた路面の走行時、石などが詰まらないようにとの、機能面での配慮からの工夫だ。
いずれのモデルも、オシャレで実は超強靭。いざとなればホンキで戦える、そんなスペックも秘めるのが魅力だ。
SIZE:16×7.0J
PRICE:3万8000円(税別)
COLOR:マットカーボンカットリム、アッシュドチタンカットリム
CONSTRUCTION:鋳造1ピース
アッシュドチタンカットリム
マットカーボンカットリム
SIZE:16×7.0J、17×7.0J
PRICE:3万8000円〜4万7000円(税別)
COLOR:グリミットブラックカットリム、アッシュドチタンカットリム
CONSTRUCTION:鋳造1ピース
グリミットブラックカットリム
問ワーク ☎06-6746-2859 https://www.work-wheels.co.jp
デリカパーフェクトブック 2019年11月11日発売号 より
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