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左:4インチアップ 右:純正車高
国産ミニバンの中で、アゲ系スタイルが唯一似合うクルマと言っても過言ではないD:5。しかし、かつてのスペースギアとは異なり、完全なモノコック構造の車体を持つD:5をリフトアップさせる際には、対策をしっかり行なうべき場所は少なく無い。作業は決して焦らず、じっくり行ないたい。
車高を上げる方法は大きく分けて2通り。まずスプリング単体で上げる方法。一見、これは手軽な方法のようにも思えるが、それに伴い対策が必要となる箇所は意外と多い。
「2017年8月以前に生産されたD:5のディーゼル車は、構造上の特性から1インチ程度のアップでもドライブシャフトブーツのリブ同士が擦れ合って破れます。ここは必ず、対策が必要です」。
1インチというと僅か2.54cmに過ぎない幅だが、ノーマルの構造に手を加えるという行為には、それなりのリスクがあることが分かるはずだ。もちろん、オートフラッグスにはこの問題への対策パーツとしてロングドライブシャフトブーツがラインアップされている。
そしてもうひとつの方法が、ストラットやフロア周りに専用のスペーサーブラケットを組み込み、駆動系をダウンさせて車高を上げる方法。文字にすると結構大掛かりな作業のようにも思えるが(実際、結構な作業量だが)、オートフラッグスではこれまでも複数の車両への施工実績があり安心して取付できる。製造を行なっているハートランドも改良に改良を重ねて現在の製品を熟成させるなど、信頼性はピカイチ。さらにタイヤをハイトの高いものにすれば、メイン写真を見ても分かるように、純正に対する迫力や風格という点でのアドバンテージはお世辞ヌキにデカイ。
普段は街乗りだけど、時には林道やライトなクロカンコースの走りも楽しみたいという人は、後者のアップ方法を選ぶのが懸命だろう。
新型はアウトランダーをベースとした新設計シャシーとなり、ブーツ部への負担も低減されたことからオートフラッグスではオリジナルの1インチアップスプリングを開発している。
ハートランドの4インチアップキット。先代D:5では6インチアップのデモカーを製作したオートフラッグスだが、フェイス周りの変更など新型は4インチがベストバランスだと語る。
リフトアップスプリング交換(1inch〜) 約10万円
スプリング+ショック交換(1inch〜) 約15万円
ボディアップキット交換(4inch〜) 約35万円〜
※価格はパーツ代+工賃の目安です
リフトアップの際に不可欠となるシャフトブーツの破れ、切れ対策用のアイテム。取り付けには分解整備を伴うので注意が必要だ。
リフトアップに伴い、直前側方運転視界基準への適合のため必要となるボンネットミラー。カメラで対応する場合はナビ切り替え式ではNGで、常時映像確認ができることが規定されている。
こちらもリフトアップに付随する作業であるバックランプの移設。車検の基準は不定期で変更が繰り返されている。変更となった内容についてはNALTEC(独立行政法人自動車技術総合機構)のサイトに開示されているので、興味のある人は一度覗いてみては?
オートフラッグス
http://www.autoflags.co.jp
☎093-475-6111
住所:福岡県北九州市小倉南区津田新町1-6-41
営業時間:平日10:00〜19:00
日祝10:30〜18:00
定休日:火曜(第2火曜除く)、第2日曜&翌月曜
つづく)
デリカパーフェクトブック 2019年11月11日発売号 より
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