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10月18日から20日までの3日間、今年で7回目を数える『All in TUNING(オール・イン・チューニング)2019』が開催されました。
会場は昨年に引き続き、広東省東莞(とんがん)市のコンベンションセンター、中国広東現代国際展覧中心です。
昨年は12月中旬の開催でしたが、今年は気温が30度くらいあり、日本の季節で言えばまだ夏の感覚である10月中旬に前倒しされているのが、大きな違いです。
東莞という街は広州と香港の中間にある街で、日本車メーカーと現地合弁会社の工場が近くにあり、日本車が非常に多い地域。
それもあってか、最近は日本車のカスタム熱が非常に高いようです。
東莞市長や、北京で開催された第1回開催から All in TUNING を手がけるイベント会社、雅森国際の社長などがスピーチを行い、最後に関係者がパネルに金色の粉を振りかけると、中国語でAll in TUNING を意味する言葉が浮かび上がるという演出がされました。
今年のブース出展は151社312ブランド。昨年以上に賑わう会場でまず目に付いたのは、日本でもおなじみのメーカーのブースです。
HKS、TRUST、BLITZ、ENDLESS、DIXCELといったチューニング主体のメーカーがブースを出展している中、KUHLやCLIMATEなど、日本でもお馴染みのカスタムメーカーも、和を全面に出す演出で展開していました。
日本のホイールメーカーも多数出展していて、ウェッズ、エンケイ、共豊、マルカサービスといった各社も中国という巨大な市場へ向けてアピールをしていました。
強烈だったのは、会場前の広大な駐車場にて日替わりで開催されたオーナーズミーティングです。
オデッセイユーザーのオフミーティングや、痛車(!)などの日本発のカルチャーのミーティング、オーディオに凝ったクルマが集まってのサウンドコンテストと、多彩なバリエーションでカスタムユーザーが楽しんでいました。
全体を見渡しても、スタンス系や正統派のローダウン&インチアップもあったり、クラシックな王道セダンVIPスタイルを見かけたりと、何より日本のカスタムカルチャーをよく研究して、またそれを楽しんでいるようです。
期間中の初日と2日目、午前と午後に1回ずつ会場前の特設コースでドリフトデモランが実施されました。
地元のドライバーに加え、D1ライツシリーズに参戦している粟野如月選手(左)と下田紗弥加選手(右)が、日本からのゲストドライバーとして登場。
それぞれ地元のショップが手がけたZ33に乗り、2台同時にコースイン。
息の合ったツインドリで詰めかけた観客を大いに沸かせました。
何よりドリフトで華麗な走りができる女子が中国には多くないようで、会場内でも二人はサイン攻めに遭っていました。
3日間の来場者数は前年比増となる3万2000人強を数えました。
東京オートサロンに比べると、来場者やオフミーティング参加者の年令層が圧倒的に低く、20代前半~30代前半が中心です。
クルマ好きの若者がカスタムカーに注ぐ視線は熱く、それがイベント会場全体を覆う熱気の源だったように思えますね。
昨年以上の盛り上がりを見せた、All in TUNING。
2020年も10月の開催が決定しました。
昨年よりも今年、今年よりも来年と、回を重ねるごとに規模を拡大し、内容も濃くなっていくのは確実なようです。
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]