BP/BLレガシィだって全然現役!!




5年程前、「何処から電源を引いても不安」とスロコン設置中に呟くAVO江角氏。以来、闇の奥に巣食う「謎の配線」とは対峙せねばならぬ宿命、時は来た!


あなたの知らない配線。


この号が出る頃には梅雨明けして前号で交換したラジエータが大活躍してるかな?

GO!GO!号はお陰様で快適な水温で東へ西へと元気に走ってます。


さて今号は中古で手に入れた車両ならではのお悩みの「配線」がお題でございます。チューニングパーツを組む時や修理の際に「不思議な配線」を見かけたことはありませんでしょうか?


普段の走行でいきなり電子機器が謎のリセットをしたりヒューズが飛ぶという超常現象の経験があるのは私だけでは無いはず。そう、中古車のインパネの裏には「あなたの知らない世界」が広がっている事が多いのですが、知らないままでは、10分で終わりそうなポン付け電子パーツすら簡単に取り付けられなかったり、余計な工賃が発生したりと、それはそれは恐ろしい事態に襲われるかもしれません。

整備解説書にも記されていないその場所へ、それそろ参りましょうか? バッテリー端子を高らかに抜き、テスターを握りしめたら、いざ、インパネの奥へ突入です!


第一関門も先に知っていれば余裕のよっちゃん!


来るものを拒むような、インパネ。そこはかとなく古い社にすら見えてくるセンターコンソール……。この中を覗くためには運転席と助手席のシートを外さないと腰や首に僅かな変化が現れ、それは痛みへと変わりそうです。

何事も手順、儀式を執り行うかのように助手席を丁寧に外して作業空間を確保しようとシートを前にスライドすると突如現れたのはトルクスネジ。それはまるで我が企てを嘲笑うかのように一本目のボルトからトホホな感覚に包み込まれてまして、やる気ゼロになった事を一番最初にお知らせしておきます。


準備していた神具、いや工具では外せませんので、とぼとぼ自宅に戻りトルクスのセットを取りに行き、気持ちとついでに変な文体もリセット(笑)。Tー50というサイズのもので外せましたが、特殊なネジはここだけ、あとはサクサク進めることができました。バラす順番としてはシート、センターコンソール後部、ステアリング下のパネル、グローブボックス、センターコンソール前部と、作業していきました。


内装の外し方を説明しているとそれだけでページが終わってしまうのでほとんど端折ります。もし嵌め込みクリップが折れてしまった時は「寿命だった」、「次は簡単に外せる」もしくは「祟かもしれない」と諦めることにします。お祓いしても治りませんが、BP/BLならばスバル部品センターに行くと(まだ大概は)直るハズなので(笑)。ハンドル下のパネルの内側とセンターコンソール後部くらいしかインパネ外側からアクセスするネジはありませんでした。それ以外は運を天に任せて右や左、上下に引っ張ると外れるので、強運を祈りながら進めていきました。


化粧パネルが外れたらハーネスやさらに分解するネジ類を外します。ここから先は配線マニュアルにも載っていない世界、ステップ毎に携帯で写真を撮っておきました。


謎の配線との遭遇、闇を照らせば勝機は訪れる




さていよいよ謎の配線との禁断の遭遇です。

「うわぁー、見なかった事にしてお家へ帰ろう」と思っちゃいました。でも、除霊、いや除配線は判り易いところから始めるべし! GO!GO!号にも何も使われていない配線がたくさんありました。はずし給え、整理し給え……。

二大事例としてオーディオシステムを組んでいたが降りる際にスピーカやアンプ等のユニット類を外したときの配線だけが残っているケースと電子系チューニングパーツの電源線だけを抜かれ、本体と配線が放置された簡易ノーマル戻しとに大別出来ると考えています。

オーディオ系ならスピーカー電源ですので、使われてない場合、分岐部を丁寧に処理すれば迷うこと無く剥ぎ取る事ができますね。純正スピーカーラインが置き換わっている程度なら、ありがたくそのまま使えば良いかなと。重要なのは「この配線は一体何だろう?」を理解することだと思います。


少々厄介なのがチューニングパーツの配線類。謎のハーネスを辿ってゆくと有名ブランドの謎の箱が出てきたりするもの。ワタクシはおそらく10年近くインパネ内部に放置されていた機器がちゃんと動作するのか不安、トラブルの原因になる、今まで使ってなかったんだから、そんなに必要でもない、と撤去します。

でもね、今は中古でも入手困難なパーツ、特に恋い焦がれていたアイテムに巡り合ったとしたら、私の場合トラブルなんて乗り越えて全力で現役復帰させちゃいますね!


まとめ


BP/BLでも2オーナー、3オーナー車は一般的になってきた令和の御代。配線処理の個性の違いで今までどんな風にメンテされてきたのかも知ることができます。

純正の電気機器にも不具合が発生しやすいお年頃なBP/BLでもありますよね。


謎の放ったらかし配線は使われて無くてもアンテナの役割をしてしまうので、拾ったノイズが他の電子機器に悪影響を与えてしまうとトラブルシューティングが更に厄介になります。


高価な壺を買っても、御札を張っても多くの場合は治りません。今回は意を決して「謎の配線」に戦いを挑みました!


ハミダシコラム!ハミコラ!!


ウインカーポジションという御洒落サンなアイテムもあるGO!GO!号。実はこのスイッチを壊してしまっていたので、この機会に修理。用品店で同じようなスイッチを見掛けたのでバラしてみたら基盤の番号までドンピシャでした。配線が微妙に違うので基盤だけスワップして復活いたしましたぁ!


AMラジオの感度が悪いので配線図と睨めっこして、アンテナアンプの後になる配線から試しに接続。結果は変化無しで残念賞でしたが、純正オーディオを交換してラジオがまったく入らないという場合はAピラー直下、グローブボックス裏にある黄色に黒線のライン(覗き込んでソケット奥列の左から3番目)から接続すると聞こえるようになりますよ。


不具合の原因はなんと断線。嗚呼ポンコツ




ハッチゲートのロックが不調で、春頃からはまったく動かなくなり、内側からロックを外したり掛けたりと情けない状況でしたが、工具もあるのでハッチゲートもバラしてモーターやら通電を確認したら配線が見事に切れてました……。これでは動きませんね。



繋ぎにくい所で切れていたのですが、なんとか繋ぎ直しました。ロックする時のモーター音が心地よいですね。しかしまあ、日々壊れてゆくGO!GO!号でありまする。



ここをバラす時は内側の取っ手カバー裏のネジから外しました。引っ張るとあれよあれよと外れてゆくので、最後にここが残ると自重で切れちゃいます(切れてる)。


サイバーナビ更新!




ナビの地図を更新しましたのよん。この春からサイバーナビ(2015年~2011年発売モデル)のマップ更新料が年間3600円と劇的にお得なったので、この値段なら迷うことはありませんね。新名神の開通区間も表示されてるし月次更新で東八道路の新規開通区間が反映されるのが楽しみです。秋には楽ナビもお得に更新出来るようになるみたいですよ。


実録・謎の配線との戦いは後編に続きます!


取材協力 : AVO Turboworld JAPAN


tel.042-549-1296

https://avoturboworld.jp/


スバルスタイルvol.003より


[スタイルワゴン・ドレスアップナビ]



情報提供元: ドレナビ
記事名:「 20万km越えのレガシィ BP A型をDIYでメンテナンス&カスタマイズ【謎の配線と対峙せよ!・前編】