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フリード/同スパイクが搭載するハイブリッドシステムは1・5ℓエンジン+IMA。同じ1・5ℓエンジンでもCR-Zや追加設定されたインサイト・エクスクルーシブのバルブ休止ではなく、気筒休止システムの1・5ℓ VCM VTECだ。
そのためフィットハイブリッドなどと同様モーターのみの走行が可能。当然アイドリングストップ機構も備えている。ミッションはミニバン専用のギアレシオにしたCVTだ。結果、気になる燃費はJC08モードで21・6㎞/ℓ、10 ・15モードで24㎞/ℓ。5ナンバーミニバンとしてクラストップの低燃費を達成した。
エクステリアはもちろんハイブリッド専用仕様となる。ガソリン車のGエアロをベースにホンダのハイブリッド車に共通のクリアブルーをモチーフにした専用フロントグリル、ヘッドランプ、リアコンビランプなどでガソリン車とは明確な違いを演出。ホイールキャップも専用デザインとしている。
インテリアでは、メーターがデジタル表示のスピードメーターとなり、運転中の燃費状況を色で表示するアンビエントメーターやマルチインフォメーションディスプレイなどが組み込まれている。
また、フリードはシルバー、スパイクはチタン調のステアリングガーニッシュとするなど専用の演出も施された。
卓越したパッケージングでガソリン車同等のスペースを確保
ガソリン車も含めて、マイチェンでの大きな変更点といえるのが乗車定員だ。従来までは7人乗りと8人乗りのモデルが用意され、どちらも3列目は3名乗車だったが、今回から2名乗車に変更された。
その結果、2列目がキャプテンシートの6人乗りとベンチシートの7人乗りというバリエーションになっている。それに伴い各席乗員の快適性向上のため各シートのアームレストの追加やサイズの拡大が図られている。なお、もともと2列シートのスパイクは従来通り5名定員だ。
ハイブリッド車はIPUをラゲッジフロアの下に収めるため、ラゲッジや3列目シートへの影響が気になるところ。だが、フィットハイブリッドや同シャトルハイブリッドがそうであるように、フリード/同スパイクもハイブリッド化による乗員並びにラゲッジスペースの犠牲はほとんどない。
フリードのラゲッジフロアはガソリン車に比べ65㎜高くなったが、3列目シートの座面高は変わらず居住性はガソリン車と変わらない。一方のスパイクは35㎜高くなったが、反転フロアボードがフラットな状態での影響は皆無。
ただしIPUの冷却ダクトのスペース分だけボード自体の面積が少なくなり、ボードの分割もガソリン車の6:4ではなく5:5になっている。ところが左サイドのスペースにフロアサイドボックスが新設されており、使用状況によっては利便性が高まったと受け止めるユーザーもいるだろう。
なお、ガソリン車はマイチェンを機に標準グレードの「G」、スタイリッシュな「Gエアロ」という2タイプのバリエーションに変更されている。これまでよりも両グレードの違いを明確化することを狙い、それぞれに新デザイン&専用デザインのフロントグリルやヘッドライトが与えられた。
LEDのリアコンビランプも新意匠だ。動力性能や燃費などに関してはスペック上の変更はない。
ガソリン車でも好調なセールスを持続してきたフリード/同スパイクだけに、ハイブリッド車の追加によってさらにその人気に拍車がかかることは間違いないだろう。
内外装にこだわりのオプションパーツをラインアップするホンダ・アクセス。「Hybrid」車用にもブルーのLEDイルミを装備した「LEDフロントグリル」を用意。この他「LEDクロームガーニッシュ」や「フォグライト」、また足下の個性を際立たせるアルミホイールが豊富に揃う。インテリアでも「LEDインテリアイルミネーションセット」など、オシャレかつ実用的なアイテムが用意されている。ディーラーに行ったらオプションカタログは絶対入手を!
※記事の内容、価格、スペック等は2011年10月のデビュー当時のものです。その後の一部改良等で変更になっている可能性もあります。
※スタイルワゴン2011年12月号より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]