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スタイリングとコンフォートな乗り味の両立をコンセプトに多彩なフットワークアイテムを展開する、タナベのサステックシリーズ。
今回クローズアップするのは、シリーズ最高峰モデルへ位置づけられるサステックプロ・ZT40だ。
車高調の最高峰モデルといえば全長調整式や減衰力調整といったセットアップの幅広さへこだわったフルスペックを指すことも多いが、タナベはそうした機構面を備えたうえで乗り味の要となるダンパー性能引き上げへと尽力。
走り出しの瞬間からリニアに減衰力を立ち上げるべく、レクサスの足も手がけているKYB社のツインバルブシステム(以下、TVS)搭載ダンパーでZT40を仕上げてきた。
このTVS採用で手に入れたリニアな減衰力立ち上げはハンドリングの頼もしさだけでなく、乗り心地良さにもつながっていくもの。極微低速域から高速域まで滑らかに減衰力を発生させることで、安定した挙動とともに衝撃吸収性能高さへとつなげられるわけだ。
ちなみに減衰力やレート、ダウン量などは、開発車の車格も踏まえて個々に最適化。全席での乗り心地良さを担保しつつ、30系ならファミリーユースも強く意識したラグジュアリー、ステップワゴン・スパーダやノア・ヴォクのG’sなら多少スポーティに味付けていくといったアプローチとなる。
そうしたこだわりから引き出されたZT40の完成度高さは、走り出した瞬間から即座に感じとれた。乗り心地良さを重視した場合はステアリング操作に対して反応がワンテンポ遅れたり、路面のうねりなどで大口径化した足もとがバタつくといったストレスを感じやすいが、素早く減衰力を立ち上げていくTVS効果で不満感は皆無。
最適なストローク量から引き出すしなやかな乗り味は、まさにキング・オブ・ミニバンたる30系にふさわしい仕上がりだ。
乗り心地良さや頼もしさを高めつつ、スタイリングもしっかり整えたい。ZT40はそんなを願いを叶える車高調だといえるだろう。
【SPECIFICATION】
■対応:ミニバン&SUV多数
■価格:11万8000円〜
【DEMO CAR DATA】
フロント | リア | |
---|---|---|
車高 | 約-55mm | 約-60mm |
バネレート | 6.0kgf/㎜ | 6.0kgf/㎜ |
減衰力 | 20/40段 | 7/14段 |
ホイール/SSR・ブリッカー01F(F20×8.5J+38 R20×9.5J+38)
タイヤ/ダンロップ・ルマンV(245/35R20)
タナベ 林 正美さん
問:タナベ 072-728-6700
https://www.rd-tanabe.com
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