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車高調を入れる楽しさを多くのひとに知ってもらいたいと、リーズナブルな価格設定にも関わらず、欲しい機能を盛り込んだブリッツの「ダンパーZZ‐R」。
減衰力がリニアに立ち上がる単筒式ダンパーを採用し、ストローク量に影響なくローダウンできる全長調整式機構を搭載。さらに32段の減衰力調整を備えるなど、まさにフルスペックと呼ぶに相応しい内容だ。
車種ごとに妥協なく開発に取り組んでいるのもこだわり。そのために「SDL(サービス・ダイアグノーシス・ライン)なるシミュレーターを投入する。これは実走行に近い状態でタイヤと足まわりを上下に振動させて路面吸着率を測定するもの。
人間の感覚だけでは掌握できない領域まで数値化することで、しっかりとデータが詰められる。それに加え、街中や高速での実走テストを重ねることで、低くしても突き上げ感のない上質な乗り心地を実現しているのだ。
さらに注目したいのは、豊富なラインアップを揃えていること。ベタベタに落としたユーザーには基準車高をより低く設定した「ZZ‐R BB」、快適さを重視したいというひとには車内から減衰力コントロールが可能な「ZZ‐R スペックDSC」を用意する。
さらにオプションで「ミラクルキャンバーアジャスター」や「ミラクルストロークアジャスター」を設定するなど、細かなニーズに応える。
今回はそれらを組み込んだダンパーZZ‐RスペックDSCに試乗したが、重量級であることを微塵も感じさせない軽快な走りに驚いた。
ロールはもちろんダンピング(前後の揺れ)もしっかりと抑えられており、背の高いミニバンにありがちな不安感が一掃されているのだ。
ストロークに余裕が生まれているせいか路面追従性の高さも突出しており、道路の継ぎ目やうねりがある箇所でもリアのバタ付きは皆無。これなら同乗者からクレームが出ることはないだろう。
クルマのSNSでも好評価を集めるのにも納得の仕上がりだ。
【SPECIFICATION】
■対応:ミニバン&SUV多数
■価格:20万7000円〜
【DEMO CAR DATA】
フロント | リア | |
---|---|---|
車高 | -53mm | -50mm |
バネレート | 6.0kgf/mm | 9.5kgf/mm |
減衰力 | 48/96段 | 12/48段 |
ホイール/エンケイ・RS05RR(20×9.5J+38)
タイヤ/ダンロップ・ルマンV(245/40R20)
ブリッツ 小林 徹さん
問:ブリッツサポートセンター 0422-60-2277
https://www.blitz.co.jp
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部_霜田奈緒]