- 週間ランキング
そんなクリオの先祖に当たるモデルが、ルノー・5(サンク)です。サンクは大きく分けて第一世代と第二世代が存在しますが、今回紹介するのは第二世代のモデル、通称「Supercinq(シュペールサンク)」。小さくてキュートな、このクルマの魅力を改めてお伝えしたいと思います。
シュペールサンクの話をするためには、やはり第一世代モデルの5(サンク)にも触れないわけにはいきません。サンクが登場したのは1972年。発表されるや否や、ヨーロッパで瞬く間に大ヒットを記録しました。ヒットの訳は、高い実用性と優れた乗り心地、そして先進的なデザインです。角形のヘッドライトに樹脂製バンパー、斜めに切り落としたようなリアエンドは、保守的だったルノーのデザインを一気に若返らせました。
サンクが登場した当初は3ドアモデルしかありませんでしたが、これはフランス車としては大変珍しい特徴でした。シトロエン・2CVしかり、ルノー・4しかり、それまでのフランス車はどんなに小さくても4ドア、もしくは5ドアを備えていることが常で、3ドアのクルマはほとんどなかったのです。その点、3ドアハッチバックが長らく基本形で、5ドアハッチバックが後になって生産されるようになったドイツ車とは対照的ですね。