「花金」あるいは「華金」。この言葉はもはや死語かもしれないけれど、土日が仕事休みの人にとって、金曜日の夜はパラダイス(これも死語か?)であることは、いつも時代も変わらないのかもしれません。


多くの人が夜の街に繰り出し、飲食店はどこも満員。クルマ通勤の人は早めに帰宅して自宅で晩酌したり、下戸の人は趣味の時間に充てるのでしょうか…。


それはさておき、クルマを所有している人にとって「休みの前の夜は走りに行くことが何よりの楽しみ(だった)」というケースは案外多いように思います。


寝ないで出勤しても平気だった20代のころ…



いまから20年前、当時20代半ばだった筆者。週に1度は日帰り出張で東京〜愛知県をクルマで往復、自宅に帰宅するころには24時をまわっているという会社員生活を送っていました。


40代半ばのいまなら、帰宅してバタンキューだと思いますが(これも死語か…)、当時は食事もそこそこに「さて、走りに行くか」と、そこからあてもなく深夜のドライブを楽しんだものです。帰宅して眠りにつくころには夜が明けていました。


つい最近、2人のクルマ好き(いずれも24才)を取材する機会がありました。お2人とも「日曜日の午後にふと思い立って4〜500キロドライブしてしまいます」とか「たとえ渋滞のなかでもMT車の運転が楽しくて仕方ありません」と仰います。かつての自分自身を見ているように感じたのと同時に、「もう、この時代には戻れないんだな…」と、ある種の悲しみさえ覚えました。余計なお世話と知りつつ、ついつい「老婆心ながら、いまのうちに思い切り楽しんでください」と伝えずにはいられませんでした。


30才で億劫になりはじめ、35才になったときには出る気も失せた



筆者自身、30代に突入したころには「夜な夜な走るのが楽しいと思える」行為がさすがに億劫に感じてきました。そして、(他の方に比べると遅い方かもしれませんが)35才になったころには、わざわざ出かけようとは思わなくなりました。遅まきながら、お酒の味を覚えたことが少なからず影響しているかもしれません。


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情報提供元: CL
記事名:「 疲れ知らずの20代のうちに…。夜な夜な走るのが楽しいと思える時間はそう長くない