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見つけた時は思わず「でかっ!」と声を上げてしまった、かつてのルノーのフラッグシップモデル、ルノー・ヴェルサティスです。
ルノー・ヴェルサティスは、サフランの後継車種、そしてルノーの旗艦モデルとして開発された大型高級車です。ルノーのフラッグシップとしては、1960年代のルノー16、1970年代のルノー30、1980年代のルノー25、1990年代のサフランと続いてきて、2002年から2009年まで作られたのがこのヴェルサティスです。日本への導入計画はあったようなのですが、結局実現はしませんでした。この後はラティチュードが後を引き継ぎ、2015年には新たな旗艦モデルとしてタリスマンがデビュー。ただし、タリスマンも日本導入の機会はなさそうなのが残念ですね。
写真の個体は、2002年から2005年までに製造された前期モデルです。後期モデルはフェイスリフトが施されて、フロントグリルのクロムパーツがさらに減らされるなどの変更が行われています。通常フェイスリフトといえば、より何かを付け足して派手にするのが普通だと思うのですが、さらに地味でシンプルな顔に変更しまうあたりに、ルノーの主張が込められているように感じますね。サイドビューに貼られたバッジによると、搭載されたエンジンは3リッターV6のディーゼルエンジンのようです。ちなみに、ガソリンエンジンのトップグレードには、日産製VQ型の3.5リッターV6エンジンが搭載されていました。