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輸入車の場合、多くのデモカーは「1年で」入れ替えられることになる。
これは欧米の自動車メーカーが「モデルイヤー制」を導入していることに起因しており、各自動車メーカーのビジネスイヤーが変われば(欧州だと7月を境に切り替わることが多いようだ)、モデルイヤーも変わることになる。
なぜそういった現象が起きるのかというと、各自動車メーカーは、パーツを仕入れることになるサプライヤーに対し、毎年どれくらいのパーツを買うという見込みを伝え、それによって納入価格の値切り交渉を行うことになる。
「何個パーツを買うからその分安くしてくれ」ということだ(この数量が生産台数を決定することになる)。
そしてまた次のビジネスイヤーになると、「今年は何個パーツを買うから金額を出してくれ」という交渉になる。
そして、その際には前のビジネスイヤーを通じて蓄積された情報をもとに、改良されたパーツを発注する場合があるワケだ。
だから、ビジネスイヤーが変われば、そのクルマはどこかしら改良されていると考えていい。
そして、改良されたクルマを売るのに、前のビジネスイヤーに製造された「改良前の」クルマを試乗車として使用することはできない。
場合によっては、その変更内容は改良とは逆に「装備の簡素化」であるかもしれないし、ボディカラーが変更されているケースもある。
だから、ディーラーは毎年、デモカーを最新モデルへと入れ替えるのだ。
デモカーについて、ぼくが「お得」だと考える理由はいくつかある。
それはおおよそ下記の通りだ。
1.オプションがたくさんついている場合が多い
2.無改造である
3.素性が明らか
4.しっかりメンテされている
「1.オプションがたくさんついている場合が多い」についてだが、デモカーは試乗した見込み客に「このクルマ」だと思わせ、購入の際に背中を押す役割を果たす。