筆者は、なんだかんだで月間に6000キロ以上はコンスタントにクルマを運転しているかもしれません。そこで感じるのは「輪だろう!交通は」ということです。時にいがみ合い、時に他を退けるような運転に遭遇すると悲しい気持ちになるものです。



ベートヴェンの交響曲第9番、ご存じの方も多いと思いますが、いわゆる「第九」です。世界でも日本が屈指の演奏回数を誇る国ではないでしょうか。演奏を聴いても、どんな名だたるマエストロが指揮を執り、著名なオーケストラ、オペラを歌うような合唱団が合唱に加わっているものでも、日本の演奏ほどには感動しないことがあります。場数を踏んでいる国内のオーケストラに対して「第九は上手い」なんて言うと怒られてしまうでしょうか。しかし、しっかりと自分たちのものにしていることは間違いないでしょう。そして、その演奏回数以上にソウルミュージックのようになっているのではないかと思うのです。


第九の話はきっかけのつもりだったのですが、終楽章の途中から歌が入る。これ、初演を聴いた人の衝撃たるや、相当のものだったのではないでしょうか。想像するだけでワクワクします。そしてその歌詞、シラーの詩の一部ですが、ここに実はいつも道路での振る舞いを考える際に思い出す部分があります。


Ja, wer auch nur eine Seele

Sein nennt auf dem Erdenrund!

Und wer’s nie gekonnt, der stehle

Weinend sich aus diesem Bund!



そうして、地球上でただの一人だけでも心を分かちあえる魂があると言えるなら、あなたは大いに歓呼すべきだ。しかしそれがどうしてもできないというならば、残念だがこの輪から泣く泣く去るがよい!


意訳するとこんな感じでしょうか。昔合唱で参加した際のメモにはこんなことが書いてありました。


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情報提供元: CL
記事名:「 最近、月間6000キロ以上運転していて思うこと。