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夜10時過ぎに長野県から岐阜県に向かう山間の道を進むと、トンネルの中にこんな分かれ道が…停めて1枚写真を。だってこんな時間に通る人は稀で誰も来ないから。このシーズン右しか行けない。左前方は冬季通行止めだった。
どこに行こうか。そんなことを考えていたら、高橋さんから「石川県白山市で講演をするので、聞きにいらっしゃりながらドライブしてはどうですか?クルマで行くのにいいところもご紹介しますよ。」とお誘いいただいたのでした。
あまりクルマでは出かけたことのないエリアでもあり、それはいいというのでこのアイデアに乗っかることにしたのでした。
石川県というと、最近新幹線が金沢まで伸び、最近ぐっと首都圏からも近い存在になった印象があります。しかし、「金沢が近くなった」という以上にこのエリアを身近に感じることはまだまだ少ない、少なくとも個人的にはそんな印象でした。私が今回訪れたのは石川県最大の面積を誇り、人口でも金沢に次ぐ二番目の規模を抱える都市白山市。日本海から、今年開山1300年を迎える日本三名山に数えられる名峰白山の山頂までを擁する町です。この辺りの日本海は暖流で、急峻に標高が高くなる地形のこの地域は雪が多い場所でもあります。そんなこともあって、山があって雪が溶けて流れる川があり、海へと注ぐ水の旅を身近に感じることのできる「白山手取川ジオパーク」を形成する地域でもあるのです。水菜豊かな地域には文化文明が根ざすのは洋の東西を問わずこの世のつね。この地域でも単に白山信仰の中心としてのみならず、古くから生活の知恵、より高度な食文化の手法として発酵を人々が身近に感じてきた地域でもあるのです。