年に何回かクルマで関西を超える機会があります。そんなとき、どの辺りで「温泉に立ち寄るか」は個人的には無視できない問題なのです。なかでも、西へ向かうとき、西から帰って来る時、ともに気になっていたのが神戸あたりで何か上手いところがあればいいのに、ということ。距離的にも、時間的にも、いつも神戸あたりでひとっ風呂浴びたい。これは常々感じていることだったのです。


有馬温泉クラスの名湯に気軽に入れる



よく寄っていたのが歴史と湯量ともに盤石のクオリティ「有馬温泉」です。たちより浴場が二つあって、午前中からオープンするので、少しゆっくりしてから有馬に入り、温泉を頂いてからドライブを続ける。そんなことがよくありました。とてもいいお風呂ですし、金の湯、銀の湯と、二カ所ある源泉も特徴的。「旅をしたな」「有馬に立ち寄ったな」という実感がとても強いのはいい旅の思い出です。有馬温泉クラスの名実ともに名湯に気軽に入れるということに関しては、それはそれでとても価値のあることだと思っております。



しかし、欲をいうと「早朝の時間が勿体無い」という旅程になることが多いのも事実なのです。関西も時間帯に寄っては渋滞が多いエリアも多く、こちらから西へ向かうのも、西から東へ戻るのも、「早朝神戸」で入浴できるといいなと思っていたものです。


廃業から一転、復活した湊山温泉



湊山温泉は神戸市兵庫区湊山町にある小さな温泉施設です。有馬へ登る坂の麓。そんな場所に位置しております。その昔、平清盛も湯治したともいわれ、800年以上もこんこん湧出しているそうです。源泉は基本的に無色、透明で炭酸ガスが細かく泡立っています。ただし、長時間放置するとわずかに茶褐色の沈殿がでてきます。そのロケーション、またふらっと立ち寄れる温泉施設という点でも、寄ってみたいと思っていました。



「間もなく閉鎖されることになりました」というニュースで知ったあとに、伊豆の地ビールを製造している会社が経営に乗り出すことになったことを知りました。以来、一度、今度神戸を訪れることがあったらよってみたいと思っていて、山口へ出かけた際、立ち寄ることができました。



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情報提供元: CL
記事名:「 西への旅の途中でひとっ風呂!神戸の湊山温泉は悠久の歴史とともに