発音は難しく、パンアールに近い発音だとも言われていますし、パンハーでもつうじるのだとか。しかし日本ではPANHARDをパナールと呼ぶことが一般的です。今でもそのなで装甲車などを作っているそうですが、乗用車の生産はかなり前に終了しています。



フランスの自動車メーカーのクルマだけを集めた企画展が、名古屋のアウト ガレリア ルーチェで開催されていました。こじんまりとした自動車のギャラリースペースながら、毎回意欲的な企画展を実施され、以前から一度訪れたいと思っておりましたが、なかなか訪れることができませんでした。しかし企画がパナールだということで、どうしても行かない訳には行きません!ということで拝見してきました。



シトロエン周辺の事情に加えて



以前から知ってはおりました。フランスの高級車メーカーです。しかし、以前は後にシトロエンに吸収されるのね。くらいにしか思っていませんでしたが、最近なんだかとても興味が湧いてきているのです。以前シトロエンBXに乗っていたということもたしかにあるでしょう。そしてそれと入れ替えたのがマセラティ430。マセラティも一時シトロエンの傘下だったことがあり、その辺りでシトロエン絡みとして、関連事項で興味が深まったということがあると思います。


そして他方、例のファセル・ヴェガも大きく影響しているのです。小さいクルマながら、いつも比較的凝った作りをしていたパナールの乗用車。ディナXもそのご多分に漏れないものでした。当時は自社でボディが作れなかったため、金属家具などを手がけていた、ファセル・メタロン社が製造に携わっていたのです。そして、この次のモデル「ディナZ」が登場する際、パナール独自で製造できるようになったため、外注をやめたことによって、ファセル・メタロン側に自動車製造リソースの余剰が生まれました。これを使ってクルマを作ろうということで、誕生した当時のフランスの最高級車こそ「ファセル・ヴェガ」だったりするのです。



そんなこんなで、僕の自動車趣味と、進み行く車歴のなかで、遠からずこの2年ほど名前が登場するパナール。何が何でも見てこなければ、ということで出かけていった次第です。



懐かしくもあり、まだ追いついていないとさえ思うクルマ


展示されていたのは6台。


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情報提供元: CL
記事名:「 フランスの高級車メーカー「パナール」をアウト ガレリア ルーチェで堪能