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そしていまや、会期こそ短いとはいえ、圧倒的に東京モーターショーを上まわる勢いになりました。そして、時代の移り変わりとともに、出展されるクルマのジャンルも少しずつ変わってきたように思います。
筆者が通い詰めていた1990年前半は、日本車をベースにしたチューニングカーが主流。それが1990年代後半に入ると、少しずつVIPカーの割合が増えていきます。そこから先は…さまざまなジャンルのクルマが入り交じるようになり、会場内はちょっとしたカオス状態になっていきました。
自分が熱中している世界とは異なるカテゴリーのカスタムカーが間近で観られる。それこそが、東京オートサロンの魅力かもしれません。
そして2018年の東京オートサロンは…?
バブル期の東京オートサロンであればともかく、このイベントの主役は日本車というイメージが強かったように思います。最近は、スーパーカーを独自にカスタマイズするショップやチューナーが増えてきたことも事実。
もはや、スーパーカーといえばフェラーリという時代ではないのでしょうか?アヴェンタドールやウラカンなど、現行モデルのランボルギーニをカスタムしたクルマが多かったことも印象的です。
既成概念に囚われない柔軟かつ新しい発想と、日本人ならではのきめ細やかな仕事ぶりが融合したカスタムカー。もしかしたら、私たちは日本発、世界に誇れる文化が誕生しつつある瞬間を見つめている歴史の証人かもしれません。
いまだに根強い人気を誇るのが、1990年代の日本車。なかでも「第2世代日産スカイラインGT-R(いわゆるR32〜34型)」や、マツダRX-7(FD3S型)がいまだに現役のクルマとして出展されていることは、当時を知る世代とって喜ばしくもあり、何だか誇らしい気持ちになりました。