- 週間ランキング
今年もおかげさまで様々なクルマに乗せていただきました。そんなクルマの中で今年を締めくくる一台というのを少し振り返ってみたいと思います。
ニューモデルではないですが、好感触だったのは、フォルクスワーゲンのマイナーチェンジしたup!と、モデル末期、最後の5ナンバーボディのポロでしょうか。最近のクルマ、やたらと、乗る人を「ステージに上げる」ようなところがあります。しかし、クルマってパーソナルな空間であって、個人的なモビリティという側面は強いですよね。だから、「嗚呼、帰ってきたな」と思える感覚って大事なことではないでしょうか。この2台は、そこのところとても色濃く残しているように感じます。up!も手漕ぎで乗ればスムーズに行く・・・と思っていましたが、自動変速モードで、クルマと会話しながら変速のタイミングを諮るような乗り味は、それこそ、昔でいうところのマニュアル車が持っていた楽しさに近いものなのではないでしょうか。「慣れればOK」は、本来みんなが使うクルマではあってはならないことなのではないか、と思ったこともありましたが、あのコツをつかむと、むしろマニュアル車よりも楽しいのではないかと思う瞬間すらありました。軽自動車も、ちょっと贅沢を言い出すと200万円では収まらないこのご時世。200万円できっちりおさまる価格帯で、ザ・ドイツ車のしっかり感が買えるのは、とても素晴らしいことなのではないでしょうか。