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「いいよな江上は。仕事でモーターショー行けるんだから。しかも、タダで。」
気持ちはよく分かります。この仕事を始めるまでは筆者もそうでした。事実、いち早くモーターショー会場に足を運ぶことができますし、取材が目的なので(ちょっと野暮な話しですが)入場料や駐車料金も掛かりません。しかし、かつて早朝に家を出て、モーターショー会場へ足を踏み入れ、どこかのブースで手に入れた紙袋が破けんばかりに各メーカーのパンフレットを集めていた筆者が、いつの間にか仕事として取材するようになってふと思ったことがあります。
今回「もしかしたら、一般日に観た方が楽しいかも…。」ということに改めて気づかされたように思います。
決して、取材が「ツマラナイ」とか「メンドクサイ」というわけではありません。筆者を含め、プレスデーの日にモーターショー会場を訪れている人の大半が取材目的です。つまり「仕事」です。このように、取材した内容を何らかの形にする必要があります。
限られた時間のなかで「撮れ高」を確保するために、モーターショー会場をくまなく動きまわる必要があります。「●●●のブースは遠いから行かなくてもいいや」では済まされません。それよりは、気のあう友人や知人たちと「あーでもないこーでもない」と話しながら会場を観てまわり、帰り道でどこかの飲食店に立ち寄り、反省会と称してクルマ談義した方がモーターショーを楽しめるように思います。