東京駅から熱海、伊豆方面に走る特急列車「踊り子号」と「スーパービュー踊り子号」。陽光燦々と降り注ぐ湘南を抜けて海沿いを多く走るため、首都圏近郊から出る特急列車の中での眺望は最もいいと言ってもいいのではないでしょうか(まあ、サンライズ瀬戸は除いて)。



実は以前、ふらっとあの景色が観たくて、東京駅から踊り子に乗って出かけたことがあります。天気が良ければ、単なる移動以上の価値がある。本当はスーパービュー踊り子号の方がいいですが、踊り子号でも十分楽しめるのではないでしょうか。



そんな「踊り子号」および「スーパー踊り子号」、時刻表を見ると、比較的近距離の運転ながら、お昼前後までに出発する列車が最後、終わるのが早いことがわかります。現在では、もしかしたら新幹線で熱海経由が主流かもしれませんし、快速アクティだって在来線では随分速い。となると、その存在意義でもある素晴らしい眺望、それが観れなくなるような時間では意味がない。そう語り掛けるかのようなダイヤ組みになっています。



▲街のいたるところに七福神が。そのいずれにも温泉がわき出していて、お願いをしながら七福神に「お湯をかけてあげましょう」ということのようだ。特に女性の心をつかみそうな演出だが、この街を訪れる者を和やかな気持ちにさせる


そのため、すべての踊り子号が出てしまった後とはいってもそんな遅い時間ではないのですが、午後の遅い時間に出発して、伊豆方面にというのであれば、やはりクルマの出番ということになるのではないでしょうか。特に伊東あたりであれば、東京からも100キロ程度、そんなに血眼になって走らなくても、渋滞さえなければ2時間程度と、ドライブコースとしても頃合いの距離感。それがこのエリアの魅力と言っていいかもしれません。



▲シックな雰囲気で、この看板がなければバーではないか?と思わせる雰囲気さえ感じる

そんな伊東に、ちょっと前から気になっていたお店があります。うなぎの「一鰻」は、基本的にメニューはうな丼、蒲焼き、白焼き、肝焼きしかなく、そのほかに大将原潜の日本酒しかありません。ところでみなさんは、わさびはお好きですか?伊豆と言えばわさびも名物です。きれいな水がこんこんと湧き出ないとわさびは成立しません。それだけに、良い環境が整っている証だと言えるでしょう。


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情報提供元: CL
記事名:「 午後の東京駅。最終の踊り子号が出た後で…伊東「一鰻」で食べるウナギにわさびを添えて