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1970年代半ばから1980年代半ばまで生産された、メルセデス・ベンツのエントリークラス〜ミディアムクラスの担い手であるW123型。そのバリエーションモデルとして登場したのが、Tモデルと呼ばれるステーションワゴンタイプ、S123型です。シンプルながら上質な作りは、最高の実用車としてドイツ国内でも未だに根強い人気があります。
手入れの行き届いた純白の外装に、懐かしいデザインのBBSホイール。サイドモールやルーフレールなどの光り輝くクロームパーツ。右フロントバンパー下にこすってしまった跡がありますが、一方でタイヤは新品に交換されたばかりのようです。そしてCLではもはやお馴染み、堂々と掲げられたHナンバー。オーナーの愛情の大きさを感じる、とても良いコンディションです。
日本に正規輸入されたのはディーゼルエンジン搭載車のみで、300TDもしくはターボ・ディーゼルエンジン搭載車の300TDTが上陸しています。日本国内では近年の排気ガス規制のため、エンジン載せ替えのサービスを行っている修理工場も多いですね。
ヨーロッパではガソリンエンジン・モデルのラインナップも充実していて、200T、230T、250T、280TEの各モデルと、日本未導入のディーゼルエンジン・モデルである240TDが生産、販売されていました。ドイツ現地の高級車に多い特徴ですが、この個体でもグレードを示すエンブレムが取られてしまっているため、残念ながら外観からどのエンジンが載っているかを特定することはできません。