交通事故につながるヒューマンエラーをなくすようにサポートしたり、もしもの事故の際に被害を軽減したりしてくれる先進安全技術は、今や車に必須のものとなりました。ただし、先進安全技術の充実度は車によって大きく異なるので、車選びの際にはよく確認しておく必要があります。

ここでは、トヨタ「ランドクルーザープラド」の安全性能についてご紹介します。

  • 全車にトヨタの予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を搭載
  • 2021年6月にペダル踏み間違い急発進抑制装置にあたる機能を標準装備
  • ランドクルーザープラドは全車が「サポカーSワイド」に該当

ランドクルーザープラドの安全性能の特徴

ランドクルーザープラドには、トヨタの予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」が全車に標準装備されています。

これは物体の大きさや形、車のランプや歩行者、車線などを認識する単眼カメラと、より遠くまで検知し、速い速度域においても対応可能なミリ波レーダーを検知システムに使用し、状況に応じて車両を制御して事故の回避や衝突被害軽減を図るシステムです。

2020年8月の一部改良では衝突被害軽減ブレーキの検知対象を拡大し夜間の歩行者の検知や昼間の自転車運転者の検知を可能にしたことをはじめ、そのほかにも複数の先進安全技術を追加し「Toyota Safety Sense」を強化しました。

さらに2021年6月にはペダル踏み間違い急発進抑制装置にあたる「パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)」を標準装備するなど、随時安全性能をアップデートしています。

ランドクルーザープラドに搭載される「Toyota Safety Sense」の内容

ここからは、ランドクルーザーの「Toyota Safety Sense」には、どのような先進安全技術が搭載されているのかを見ていきましょう。

プリクラッシュセーフティ

出典:トヨタ「ランドクルーザープラド」特長

単眼カメラとミリ波レーダーが先行車や歩行者などを認識し、衝突の可能性がある場合はまず警報とディスプレイ表示でドライバーに危険を知らせます。その状態でドライバーがブレーキペダルを踏んで回避操作を行うと、システムがブレーキ踏力をアシストして制動力を高めます。

衝突の危険性がさらに高まった場合やドライバーがブレーキを踏まなかった場合には、システムが自動で強力なブレーキを作動させ、衝突の回避や衝突被害軽減をサポートする機能です。対車両では自車の速度が約10km/h以上、対歩行者では約10~80km/hで作動します。

なお、ランドクルーザープラドでは、車両と昼夜の歩行者、昼間の自転車運転者の検知が可能です。

レーンディパーチャーアラート(ヨーアシスト機能付き)

単眼カメラが車両の左右の車線だけでなく縁石や草・土などとアスファルトの境界を検知し、ドライバーがウィンカー操作を行うことなく車線を逸脱する可能性があると判断した場合には警報とディスプレイ表示で警告する機能です。

2020年8月には、逸脱する方向と逆側の車輪に制動力を加えることでヨー(回転力)を発生させ、回避操作をサポートするヨーアシスト機能が追加されました。

道幅約3m以上の道路を、速度約50km/h以上で走行時に作動します。

レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付き)

単眼カメラとミリ波レーダーが先行車を認識し、あらかじめ設定した車速内で適切な車間距離を維持しながら追従走行する機能です。先行車がいない場合は設定した車速で定速走行を行います。

ブレーキ制御機能付きなので、設定した速度よりも車速が遅い先行車が現れた場合には自動的にブレーキ制御を行い減速します。ただし、全車速追従付きではないので約30km/h以下の低速になるとレーダークルーズコントロールはキャンセルされます。

おもに高速道路や自動車専用道路でのドライバーの疲労を軽減し、安全運転に貢献する運転支援機能です。

オートマチックハイビーム

現在では夜間走行時は視認性の高いハイビームをメインに使用するように警察などが指導していますが、ハイビームは先行車や対向車のドライバーの目を眩ませてしまう可能性があるため、ドライバーは細かくハイビームとロービームを切り替える必要があります。

オートマチックハイビームは、システムが対向車のライトや周囲の明るさを認識し、自動でハイビームとロービームを切り替える機能です。

通常時はハイビームで走行するので視認性も向上し、夜間の歩行者などの早期発見をサポートするほか、手動切替えの手間をなくしてドライバーの負担を軽減します。

ロードサインアシスト

走行中に単眼カメラが道路標識を認識し、マルチインフォメーションディスプレイに表示することによってドライバーの標識見落とし防止をサポートする機能です。

このほか、「Toyota Safety Sense」のセンサーを使用した付帯機能として、「先行車発進告知機能」があります。これは信号などでブレーキペダルを踏んで停止している際、先行車が約4m以上進んでも自車が発進しない場合にブザー音や表示でドライバーに先行車の発進を知らせる機能です。

「Toyota Safety Sense」以外のランドクルーザープラドの安全装備

ランドクルーザープラドには、「Toyota Safety Sense」に含まれる先進安全装備以外にどんな安全装備があるのか見てみましょう。

「パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)」

出典:トヨタ「ランドクルーザープラド」特長

車庫入れなどの際に、進行方向に壁などの静止物を検知している場合は発進時にエンジン出力を抑制します。静止物との距離がさらに縮まるとブレーキ制御を行い、低速取り回し時の衝突事故の回避や衝突被害軽減をサポートする機能です。

ドライブスタートコントロール

駐車時などの後退時に誤って壁などに衝突し、動転してアクセルを踏み込んだままシフトを「D」に変更すると車は前方に急発進しさらなる事故を引き起こす可能性があります。

「ドライブスタートコントロール」は、そういった場合にディスプレイ表示で注意喚起するとともにエンジン出力を抑制して急発進・急加速を防ぐようサポートします。

このほか、「TX」を除くグレードでは、隣車線後方を走行する車両をシステムが検知して注意喚起する「ブラインドスポットモニター」と、駐車場から後退する際に車両の後方左右から接近する車両を検知してドライバーに接近車両の存在を知らせる「リヤクロストラフィックアラート」がオプションで追加可能です。

時代に合った安全性能を有しているランドクルーザープラド

ランドクルーザープラドは2021年6月の「パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)」の標準装備によって「サポカーSワイド」の認定条件を満たし、現在は全車が「サポカーSワイド」の認定を受けています。

最新モデルに搭載されているような駐車支援機能や、交差点での衝突回避支援機能などはありませんが、夜間の歩行者や昼間の自転車運転者の検知もできる衝突被害軽減ブレーキが搭載されるなど、今の時代に必要な安全性能は有したモデルといえるでしょう。

よくある質問

Q1:ランドクルーザープラドには先進安全技術が標準装備されているの?

A:はい、ランドクルーザープラドには、全車にトヨタの予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」が標準装備されています。

Q2:ランドクルーザープラドにはどのような先進安全技術が搭載されているの?

A:ランドクルーザープラドには、昼夜の歩行者や昼間の自転車運転者の検知が可能な「プリクラッシュセーフティ」、車線からの逸脱防止を支援する「レーンディパーチャーアラート(ヨーアシスト機能付き)」、ドライバーの運転負荷を減らして安全運転に貢献する「レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付き)」などの先進安全技術が搭載されています。

Q3:「パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)」って?

A:2021年6月に標準装備された機能で、ペダル踏み間違い時急発進抑制装置にあたります。進行方向に静止物を検知している場合、エンジン出力を抑制し、さらに静止物との距離が縮まった場合にはブレーキ制御を行うことで衝突回避・衝突被害の軽減を図る機能です。

※この記事は2024年2月時点の情報で制作しています

情報提供元: カルモマガジン
記事名:「 ランドクルーザープラドの安全性能を徹底解説!(2009年~現行モデル)