モノグレードのダイハツ アルティスの特徴を徹底解説！おすすめ装備は？（2017年～現行モデル）
多くの車にはグレードの設定があります。グレードによって価格が異なるのはもちろん、装備内容も異なるため車選びの際には必ずグレードごとの特徴を把握することが大切です。グレード構成を調べ、自分に欲しい装備がそろっているグレードを選ぶようにしたいものですが、ダイハツ「アルティス」のようにモノグレードの場合はグレードの選択の余地がないため、よりしっかりと装備内容を確認して自分が納得できるかをチェックしておきましょう。
ここでは、アルティスの装備内容について詳しくご紹介します。
- アルティスはモノグレード
- ダイハツのフラッグシップモデルであり、装備はかなり充実している
- 追加できるメーカーオプションはかなり限られる
アルティスのグレード構成
多くの車は複数のグレードを用意し、装備内容を変えて価格に幅を持たせています。そのためどのグレードを選ぶのかが満足できるカーライフを手に入れるキーポイントともいえるのですが、アルティスに関してはグレードが「G」の1種類のみ、モノグレードの設定となっているため、グレード選びに頭を悩ませることはないでしょう。詳しくは後述しますが、追加できるメーカーオプションのバリエーションもかなり限られています。
また、現行型はハイブリッド専用車でありパワートレインも2.5Lダイナミックフォースエンジンを搭載するハイブリッドシステムのみ。そのため選択肢は2WDかE-Four（電気式4WD）かの駆動方式のみになります。
なお、アルティスはトヨタ「カムリ」のOEM供給を受けてダイハツが販売するモデルですが、「カムリ」には「X」「G」「WS」の3種類のグレードに加え、本革シートを装着する「レザーパッケージ」グレードの設定があり、兄弟車ではありますがグレード構成には大きな違いがあります。
アルティスではグレード名は「G」となっていますがカムリの標準仕様の「G」とまったく同じ装備内容というわけではありません。カムリの「G」に電動チルト＆テレスコピックステアリング＋助手席4ウェイパワーシート+シートヒーターのパッケージオプションを追加したものに相当するため、車両本体価格もカムリの「G」よりも高額になっています。
なお、アルティスの内装や安全性能については別記事で詳しくご紹介しています。
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アルティス「G」の装備内容
ここからは、アルティスの装備内容を詳しく見ていきましょう。アルティスは上級セダンでありダイハツのフラッグシップモデルのため、比較的充実した装備内容となっています。
〈アルティスの詳細〉
| グレード | G | |
|---|---|---|
| エンジン | 2.5Lダイナミックフォースエンジン×ハイブリッドシステム | |
| 駆動方式 | 2WD | E-Four |
| 燃費 （km/L、WLTCモード） | 24.3 | 21.6 |
| 全長（mm） | 4,885 | |
| 全幅（mm） | 1,840 | |
| 全高（mm） | 1,445 | 1,455 |
| 最小回転半径（m） | 5.7 | |
| 価格 | 406万3,000円 | 426万1,000円 |
| 北海道地区価格 | 408万5,000円 | 428万3,000円 |
エクステリア・視界
現行型のアルティスは、新プラットフォームを採用したことにより一般的なセダンのイメージを覆すような低重心のシルエットを実現し、スポーティーでスタイリッシュさを感じさせるエクステリアデザインを持つモデルです。これまでセダンにあまりなじみがなかった若い世代にもアピールできる、今時のスタイルを取り入れているのが特徴といえるでしょう。
フロントロアグリルには金属調加飾を、さらにメッキのドアウィンドウフレームモールディングやバックドアガーニッシュ、サイドドアハンドルなどを採用しフラッグシップモデルらしい華やかさや上質感を演出。また、フロント・センターピラーガーニッシュはピアノブラックで引き締め、スポーティーさを強めています。足回りはシルバー塗装、センターオーナメント付きの17インチアルミホイールがあしらわれます。
最新型のLEDヘッドランプを採用
ヘッドランプには、オートレベリング機能付きのBi-Beam LEDヘッドランプを搭載しています。これは1灯の光源でハイビームとロービームを切り替えられる最新式のヘッドランプです。LEDクリアランスランプやLEDフロントフォグランプ、LEDリアコンビネーションランプも標準装備です。
なお、LEDリアフォグランプは寒冷地仕様とのセットでメーカーオプションとなっています。アルティスで追加できるメーカーオプションはこのセットのみです。
ボディカラーはモノトーンのみ
アルティスで選択できるボディカラーは「プラチナホワイトパールマイカ」「プレシャスメタル」「アティチュードブラックマイカ」「エモーショナルレッドIII」で、これはカムリの「G」の選択肢と違いはありません。
ただし、カムリにはスポーツグレードといえる「WS」の設定があり、「WS」にはこの4色に加え「ダークブルーマイカメタリック」と、2トーンカラーの「アティチュードブラックマイカ×プラチナホワイトパールマイカ」「アティチュードブラックマイカ×エモーショナルレッドIII」があるので、カムリと比較するとボディカラーのバリエーションは少ないといえます。
快適装備
アルティスには、実用性や快適さを向上させる機能も多数搭載されています。
スマートエントリー＆スタートシステム
スマートキーを携帯していれば、キーをポケットやバッグの中に入れたままでドアの解錠や施錠ができ、スイッチ操作でエンジンスタートができる機能で、今時の車には欠かせない機能といえます。
シートヒーター（運転席・助手席）
アルティスの前席には肩や腰、脚部を温めてくれるシートヒーターが搭載されています。寒い日のドライブも温かく快適に楽しめるうれしい機能です。3段階の切替えが可能で、センターコンソールに切替えスイッチが設置されています。
アクセサリーコンセント（2個、AC100V・1500W、非常給電システム付き）
車内の2ヵ所にAC100V・1500Wのコンセントを設置。非常給電システムを搭載しているので停電時などにアルティスから電気を取って家電製品が使用できます。万が一の自然災害への備えにもなるため、近年のハイブリッド車に多く設定のある機能です。
「ナノイー」
座席ごとに温度調整ができる左右独立温度調整機能付きフルオートエアコンが搭載されるのはもちろん、「ナノイー」機能も搭載されています。「ナノイー」は美肌や美髪、脱臭、花粉などのアレル物質対策に効果が期待できます。
また、後席にもエアコン吹き出し口があるのもうれしいポイント。エアコン吹き出し口が前にしかない車の場合、車内に温度差が生じ「前席は快適な温度だけれども後席は暑い」、またはその逆のケースがよくありますが、アルティスでは後席でもしっかりと空調が効くため、快適にドライブが楽しめます。
運転のしやすさをサポートする機能
アルティスは上級モデルにふさわしく、運転をしやすくする機能もあります。
電動チルト＆テレスコピックステアリング（オートチルトアウェイ＆リターン機能付き）
ステアリングホイールの角度と前後の位置を電動で調節できる機能が標準装備です。
運転席8ウェイパワーシート
運転席は、リクライニングはもちろん、前後スライド、座面前端・後端の上下を電動で調整できる機能が備わっています。さらに電動ランバーサポートもあるので、電動チルト＆テレスコピックステアリングと合わせてスムーズにドライビングポジションが調整でき、無理のない姿勢で楽に快適なドライブが楽しめるでしょう。
カラーヘッドアップディスプレイ
車速やナビのルート案内など、運転に必要な情報をウィンドシールドガラスにカラーで投影し、ドライバーの視線移動の機会を減らしてドライバーの負担を軽減し、安全運転に貢献する機能です。
電動パーキングブレーキ＆ブレーキホールド
電動パーキングブレーキや、ブレーキペダルから足を離してもブレーキ油圧を維持してくれるブレーキホールド機能も搭載されています。
EVドライブモードスイッチ
アルティスにはモーターのみを使用して走行するEVモードも搭載しています。エンジン音や排気音を気にすることなく静かに走行することができるので、住宅街などで深夜・早朝に走行する際に役立ちます。
9インチスマホ連携ディスプレイオーディオ
ディスプレイオーディオは今の車には欠かせない装備となりつつあります。アルティスではApple CarPlayに対応した9インチスマホ連携ディスプレイオーディオを備えています。
普段スマートフォンで使用している音楽アプリや地図アプリを、ディスプレイオーディオを通してアルティスで使用できるほか、ハンズフリー通話やメッセージの送受信なども可能になり、利便性がかなり向上します。
なお、ベースモデルのカムリでは専用通信機を搭載しコネクティング機能が使用可能です。今ではコネクティング機能の採用が増えつつあり、カムリやアルティスのような価格帯のモデルはもちろん、新型車では軽自動車でも採用例が見られるようになりました。
ダイハツにも「ダイハツコネクト」があり、2022年7月に登場した現行型の「ムーヴキャンバス」や2022年10月にデビューした「タントファンクロス」などでの採用例がありますが、アルティスは2017年に登場したモデルですでにモデル末期ということも影響してか、コネクティング機能は採用されておらず、オプションでの設定もありません。
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快適なカーライフが楽しめるアルティス
アルティスは洗練されたエクステリアに先進の「Bi-Beam LEDヘッドランプ」や9インチディスプレイオーディオ、「ナノイー」などを搭載し、上級モデルならではの充実した装備内容となっています。
現代的でスポーティーな装いと車内で快適に過ごすための機能がそろったアルティスで、セダンの魅力を堪能してみてはいかがでしょうか。
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よくある質問
Q1：アルティスのグレード構成は？
A：アルティスのグレードは「G」1種類のみのモノグレードとなっています。なお、アルティスはトヨタ「カムリ」のOEM供給モデルで、カムリの「G」グレードに、電動チルト＆テレスコピックステアリング＋助手席4ウェイパワーシート+シートヒーターのパッケージオプションを追加したものに相当します。
Q2：アルティスのエクステリアはどんな感じ？
A：現行型のアルティスは低重心パッケージを採用し、セダンのイメージを覆すような美しさとスポーティーさを兼ね備えた洗練されたエクステリアデザインとなっています。足回りには17インチのセンターオーナメント付きシルバー塗装アルミホイールが標準装備です。また、ヘッドランプは1灯の光源でハイビームとロービームの切替えができるBi-Beam LEDヘッドランプを採用しました。
Q3：アルティスにはどんな快適装備が搭載されているの？
A：運転席・助手席のシートヒーターや左右独立温度調整付きのフルオートエアコンに「ナノイー」、非常時には給電もできるアクセサリーコンセントやスマートフォンと連携できる9インチディスプレイオーディオなど、さまざまな快適装備が採用されています。
※この記事は2023年9月1日時点の情報で制作しています