【バスツアーで柿狩り体験】柿の採り方は? お土産はどれくらいお持ち帰りできる? おいしい柿の選び方も解説!
目次
柿の旬はいつ?
「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざがあります。気候が良く、作物も豊富に実る秋は、病気になる人が少なく医者が儲からないという意味です。おいしくて栄養もある柿は、和歌山県や奈良県、福岡県をはじめ、全国各地で栽培されています。
ハウス物や一部の品種は8月中旬から収穫できますが、本格的な収穫期となるのは10月中旬から12月頃です。特に甘くて人気の富有柿(ふゆうがき)の旬は遅めで、11月~12月が本番。この時期には、全国の柿農園で柿狩りが楽しめます。
柿狩りは個人予約不可なことも バスツアーで賢く楽しもう!
柿農園は、郊外にあることが多いもの。旬の時期はちょうど紅葉の季節でもあるので、まさに秋の行楽にぴったりですね。ですが実は、柿農園の柿狩りは団体予約のみの受付で、個人では予約ができないところも多いのです。これは、柿狩りの受入れ予定人数を明確にして、提供する柿の品質を保つため。
なので、柿狩りを効率よく楽しむおすすめの方法は、バスツアーに参加すること! 1人や2人の少人数でも、気軽に柿狩りができます。それに、郊外にある農園まで直行できるし、予約手配もお任せできるし、帰りに柿をどっさりお土産として持ち帰るのだってラクチンです。
バスツアーでの柿狩りは、30分ほどの場合が多め。え、時間短くない? てか柿ってその場で食べられるの?……などなど、実際に体験して確かめてきましたよ!
柿狩りバスツアーの内容は?
バスツアーでの柿狩りは、まずバスが農園や最寄りの駐車場に到着するところがスタートです。郊外の柿農園は公共交通手段で行きにくい場所にあることが多いので、車で到着できるのはたいへんラク!
秋の高くて広い空や開けた景色を楽しむところから、もう気分がワクワクしてきますよ。
今回参加したバスツアーでは、バスを降りたら机と椅子のあるエリアへ集合。こちらで柿狩りの仕方について説明を受けます。
ところで、ここで疑問がひとつ。採ってそのまま食べられる「いちご狩り」や「さくらんぼ狩り」とは違って、柿は皮を剥いて食べるのが一般的ですよね。
じゃあ、柿狩りって、採ったら自分で柿を剥かなくちゃいけない? それともその場では食べられない?
その答えは…
「柿は用意してもらったものを試食、自分で採った柿はお土産に持ち帰れる」でした!
机には試食用の柿が置いてあり、説明を聞きながらおいしく頂けますよ。
※今回参加した「柿食べ放題」ではない柿狩りバスツアーの場合
スタッフさんによる柿狩りの説明は、主に3点。
※今回の場合。詳細は農園によって異なります
2.柿を採る際の脚立の使い方
3.柿を採る際の切り方
もぐもぐと柿を頂きながら聞くのですが、この試食の柿がおいしい! さすが柿農園の出してくれる柿! この柿を今から採れるわけですね!
説明を聞いたら、柿農園の柿狩りエリアへ移動。このとき、カゴとハサミを受け取ります。
柿狩り開始!
少し離れたところから見ると密集して見える柿農園ですが、到着すると、柿の木はきれいに列になって並んでいます。参加者はこの間へ入って、自由に柿狩りを楽しめるのです。
その間に脚立が用意されます。脚立の使い方は先に説明を受けますし、安全のために配慮してくださるスタッフさんも近くにいます。
先に受けた説明では、「脚立は3本脚のうちの可動式1本を、山の斜面の上に向けて設置すること」。そうすることで、より脚立が安定するそうです。
柿の採り方は「枝ではなく、ヘタのすぐ上を切ること」。枝を傷つけてしまうと、傷ついた枝からは次の実がならなくなってしまうためだそうです。
おいしい柿の選び方とは?
ここで、柿農園のスタッフさんに伺った「おいしい柿の選び方」をご紹介します!
ずっしりと重くて張りのあるものを選ぶ
「どんな柿がおいしくて狙い目ですか?」とスタッフさんへ伺ったところ、「大きくて、重くて、張りのある柿がいいですよ!」とのこと。小ぶりだから甘いとか、大きいから大味ということはないそうです。
実際に手に取って、ずっしり感を確かめてから採るのがおすすめ。
色は濃いめのダイダイ色の実を。赤味が強いのは熟れすぎ、青いのは早すぎ!
おいしい柿の目安となる色は、濃い目のダイダイ色! 特に色ムラがないものが良いそうです。赤味が強いものは柔らかく熟れすぎ、青味がかっているのは硬くて食べ頃前。どちらも柿狩りのときには避け、ちょうど食べ頃のものを収穫しましょう。
渋柿に当たる心配はなし
ちょっと気になったので、伺ってみました。「柿狩りで、渋柿に当たることはないんですか?」
そうすると「心配ないですよ」の答え。柿の品種には、「完全甘柿」と「完全渋柿」と「不完全甘柿・不完全渋柿」があり、完全甘柿はすべて甘い柿になるそうです。そして柿狩りが行われるのは、完全甘柿の品種。「富有柿」や「次郎柿」など、完全甘柿の品種は約20種類ほどあるそうですよ。
収穫した柿は持ち帰り!
自分で収穫した柿は、そのままお土産に。旬の採れたての柿、しかも自分で採ったとなると、なんだか愛着が湧いてきます!
直売所で、自分で採った柿と農園で選んだ柿を合わせ、お土産相当分の重さになるよう袋に入れてもらえます。私の時は、お土産は2キロ! 大振りの柿が全部で10コの、大きなお土産でした。
バスツアーで柿狩りへ行こう!
おいしい柿だけでなく、収穫の楽しみや郊外へのピクニック気分も楽しめるのが、柿狩りの面白さ。バスツアーではさらに、グルメや観光スポット、異なる種類のフルーツ狩りと組み合わせになっているものも多数あります。1日を盛りだくさんに楽しんで、お土産までついてきますよ!
年齢や性別に制限なく、無理なく一緒に楽しめるのも柿狩りの魅力。小さな子が走り回るのも、年配の方がゆっくり柿を選ぶのも、どちらもOK。1人参加で自分のペースで楽しむ方も、結構いらっしゃいましたよ。
豊かな自然と触れ合えるイベントは、日々のリフレッシュにも最適!
ぜひ柿狩りを楽しんでくださいね。
(陽月よつか)