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あじさい観光の東京~大阪間の定期路線が、2017年12月から運行しています。深夜23時50分発の高速バスなので、観光を夜まで思いっきり満喫したいという人にもおすすめです。
あじさい観光ならではの車内サービスや4列ゆったりシートの乗り心地をレポートします。
池袋サンシャインバスターミナルは、池袋駅から徒歩約12分の距離にあります。池袋駅といえば、乗降客数が多い駅。JR山手線の駅の中では新宿駅に次いで2番目、東武鉄道・西武鉄道・東京地下鉄の駅の中では最も多くの方に利用されています。
新宿駅や東京駅からのアクセスがよいうえに、鉄道が遅くまで動いているのでちょっと遊び過ぎても大丈夫!
あじさい観光002便は23時50分出発とあって、観光やビジネスに1日たっぷり活用しても乗車に間に合います。
池袋サンシャインバスターミナルの目印はなんといっても、2018年に開業40周年をむかえたサンシャイン60です。
ビルが完成した1978年から、新宿にある新都庁が完成するまでの12年間は日本一高いビルだった池袋のシンボルでもあります。
池袋駅からサンシャインバスターミナルまでは少し距離がありますが、東京に不慣れな人でも、このサンシャイン60を目印に歩けば方角を間違えることはありません。
発車の10分前、淡い紫色の車体にあじさいの花を美しく彩った、あじさい観光の名前にふさわしいバスが入線してきました。
この路線は、運行が始まってまだ4ヵ月(2018年4月時点)あまり。あじさい観光の夜行高速バスは、まだまだ認知度が低く座席も空いているのでは? と思っていたら、入線と同時に満席に。
池袋サンシャインバスターミナルを23時50分に出発しました。
あじさい観光の東京~大阪便の車内設備を紹介しましょう。
車内には、4列シートが手前から奥に10列並んでいます。一般的な夜行バスは横4列×縦11〜13列の44〜52人乗りですが、あじさい観光はさらに少ない4×10の40人乗りで、シートピッチが広い座席構成になっています。
シートピッチが広いので、前方のシートが倒れてきても余裕があるのが嬉しいですね。
上下に可動して頭の位置を最適化するヘッドレストには、白いカバーがかけられていて清潔感があります。
さらに良く見るとヘッドレストのカバーに座席ナンバーがプリントされていました。バスに乗車してまず始めにすることは、自分の指定座席を探すこと。
ほとんどの場合は、座席上や窓際に掲げられたプレートで確認しますが、あじさい観光のバスは1番に目につきやすいヘッドレストに表記されています。
これはあじさい観光の素晴らしいアイデア。他のバスでも、この表示を真似て欲しいところです。
4列シートの車内で快適に過ごすためにも、貴重品以外の荷物はトランクルームに入れるか、荷物棚へ上げておきましょう。あじさい観光002便はその両方を備えているので、うまく活用すればシートをゆったり使えます。
車内では無料のWi-Fiが利用可能です。接続方法は、スマートフォンのWi-Fi設定をONにして「Wi-Fi_BUS」を選ぶだけ。下記の画面が表示されたらOKです。
また、全席にUSB端子を設けられているので、ACアダプターなしでスマートフォンなどの充電ができます。
あじさい観光002便は3回の途中休憩を挟んで大阪なんばへ向かいます。
最初の休憩ポイントは、東名高速道路の海老名サービスエリア(神奈川県)。この日は0時35分に到着しました。
ここで約20分の休憩ですが、外へ出る人は少なく、今日1日を存分に楽しんで休んでいる人が多いようです。
海老名サービスエリアを出発すると車内は消灯になります。休んでいるひとへの配慮から、翌朝大阪に着くまで音声でのアナウンスはありません。
3時5分、静岡県浜松サービスエリアにに到着。約10分間の停車です。
深夜のパーキングスペースにはいろんなバスが停車しているため、他のバスに乗り間違えるケースもあるようです。バスから下車して気がつきましたが、002便の行き先「りんくうタウン」というのはあまりないので、それを目印にすれば乗り間違え防止につながりそうです。また、あじさい観光はあらかじめ車内アナウンスで車両のナンバーを教えてくれます。
最後の休憩は名神高速道路の草津パーキングエリア(滋賀県)の予定でしたが、パーキングエリア内混雑のため、第二京阪道路の京田辺パーキングエリア(京都府)に変更になりました。
約10分の休憩の後、いよいよ大阪なんばに到着です。
あじさい観光002便が到着したのはなんば大阪木津市場バス停。
夜行バスをよく利用する人でも「えっ!それってどこ?」と思われるかもしれません。
それもそのはず、この「なんば大阪木津市場」はあじさい観光のために設けられた新しいバス停留所です。
通りをはさんで、停留所の向かい側にある「木津卸売市場」は、「食い倒れの街」を支える大きな市場。早朝から賑やかな声が聞こえてきます。
市場の近くには、私たち旅行者が利用できる飲食店も。バスが到着する早朝から営業しているので、コンビニエンスストアやファーストフードに頼らずに、しっかりした朝食を摂ることができます。
木津卸売市場の詳細は別の記事でたっぷりお届けしますのでどうぞお楽しみに!
あじさい観光002便の座席ポケットには、木津卸売市場のリーフレットが用意されています。
木津卸売市場の各お店の案内が紹介されているうえに、このリーフレットを持参するとお得なサービスを受けることができます。下車の際にはくれぐれもお忘れなく。
大阪なんば木津市場バス停からは、ディープな大阪のシンボル「通天閣」がある新世界や「えべっさん」で知られる今宮戎神社も徒歩圏です。
新世界から少し足を伸ばせば、高さ300mを誇る日本一(2018年4月現在)の高層ビル「あべのハルカス」もすぐ目の前です。
木津卸売市場でしっかり朝食を摂って、こてこての大阪観光をお楽しみください。