横浜~草津温泉を結ぶ東急バスの高速バス乗車レポート! トイレ付き車両で安心して移動できる
ざっくり、こんな記事
- 横浜と草津温泉間を直通
- 横浜と軽井沢の移動にも便利
- トイレ・フリーWi-Fi・USB充電ポートあり
横浜と草津温泉を結ぶ高速バス
観光経済新聞社が選ぶ「にっぽんの温泉100選」で、21年連続日本一に輝いている草津温泉。国内外から多くの観光客が訪れる人気観光地です。
電車の場合、東京近郊~草津間は乗り換えが多く、さらにバス移動も必須なので、あまりおすすめできません。東京駅やバスタ新宿~草津温泉バスターミナル間を走る高速バスの利用が便利です。
ただし、横浜駅を利用している人は、高速バスを利用するにも東京や新宿で乗り換える必要がありました。
そんな横浜市民に朗報! 横浜と草津温泉を結ぶ高速バスが運行しています。面倒な乗り換えなしで、横浜~草津間を約5時間10分で結びます。しかも新幹線を利用すると7,000円以上かかるところ、片道4,500円と2,500円ほど安く行けます。
※2024年1月現在
横浜からは軽井沢で途中下車、または軽井沢から乗車して横浜まで来ることもできるので、軽井沢に遊びに行きたい人にも便利なバスです。
東急バス、相鉄バス、上田バスの共同運行で、横浜駅以外にたまプラーザ駅、もしくは新横浜駅で乗降可能な便もあります。
車内設備を紹介
今回は草津温泉からたまプラーザを経由し、横浜駅へと向かう東急バスのバスに乗車しました。まずは車内設備について紹介します。
通路を挟んで2人掛けシートが、片方に10列、もう片方に9列並ぶ合計38人乗りのバスです。通常のバスより若干前後のシート間隔が広く、座ると余裕が感じられます。
163cmの筆者は足を伸ばしてもかなり余裕が! 男性ものびのびと足を伸ばせそうです。
各シートの横にはUSB充電ポートとリクライニングスイッチがあります。
窓の上部には読書灯と空調、そして降車ボタン。
座席の前には折り畳み式のミニテーブルと網ポケット。ミニテーブルの下にはフックもあります。紙コップが置けるくぼみは、あまり深さがないので、停車時だけ利用するようにした方が良さそう。
トイレ利用時は前方のランプが点灯するので、空いているかどうかがひと目でわかります。
草津温泉からたまプラーザ駅まで乗車してみた!
実際に草津温泉バスターミナルから、横浜のたまプラーザ駅まで乗車しました。
出発は15:20。宿を10:00にチェックアウトし、お猿の湯もみショー見学、裏草津を散策、大滝乃湯、西の河原露天風呂、白旗の湯と湯めぐりを楽しみ、十分草津温泉を堪能してからの帰路です。
バスは2番バス乗り場に到着したので、予約メールを提示して乗車。
乗車すると東急バスのキャラクターノッテちゃんがお出迎えしてくれました。
車内には始発の草津温泉ホテル櫻井からのお客さんが、既に数人乗車していました。
「山の中を走るので、しっかりとシートベルトをしてください」と最初にアナウンスがありましたが、本当に山の中を走ります。でも、揺れはそこまで気になることはなく、むしろ車窓から見える雄大な山々の景色に目を奪われてしまいました。秋は紅葉で彩られそうです。
何度かバスで草津温泉に来たことがあるのですが、渋川や伊香保温泉経由だったので、こういう道を通るバスは初めてです。ちょうど夕暮れの時間だったので、刻々と変わる空を眺めていたら、あっという間に山を下りていました。
16:00には北軽井沢に到着。ここでは乗車する人がいなかったので、16:06に出発。次は東急ハーヴェストクラブ旧軽井沢に16:42に到着。こちらも誰も乗車しなかったので、すぐに出発となりました。
軽井沢駅には16:46に到着。ここでは女性を中心に数人乗車してきて、16:56には軽井沢駅を出発し、後はたまプラーザを目指します。
法令により休憩が義務付けられているそうで、埼玉県の上里SAで20分の休憩。17:49着で18:10出発です。
ここで新たにペットボトルのお茶を買い足し、おやつにもち豚まんを購入。これが後々役に立つとはこのときはまったく思っていませんでした。
上里SAを出たら、たまプラーザまでは2時間ちょっと。20:25には到着予定でした。
事故渋滞に巻き込まれなければ。
そう、上里SAを超えたら渋滞が待っていたのです。ほとんど進まなくなってしまいました。車の場合、渋滞はどうしようもないですよね。
でも、バスなので気持ちは楽! 以前、自分が運転して渋滞に巻き込まれたときは、トイレに行きたくなって地獄を見ました。それに比べたらトイレは車内にあるし、食べ物と飲み物もSAで補充済み。渋滞から抜けるのを眠りながら待つだけです。車内を見渡しても、やはり眠っている人、ゲームをしている人など様々。渋滞だからとイライラしている人は見かけませんでした。
最終的に渋滞は練馬ICの先まで続いていたようですが、横浜方面に向かうバスは圏央道へと抜けるので、鶴ヶ島JCTを超えた後はスムーズに圏央道・東名と走ることができました。たまプラーザに到着したのは21:27と、1時間遅れただけ。
バスの中ではひたすら眠っていたので、特に体の疲れもなく、翌日も元気に仕事に出かけられました。自分で運転していたら翌日はもう抜け殻でしたね。
たまプラーザで乗客を降ろしたバスは、終点の横浜駅西口へと出発。降りるときは運転手さんに心から感謝の言葉を伝えました。
のんびりするために温泉に行ったのに、乗り継ぎや渋滞で疲れてしまったら意味がないですよね。バスなら、そんな心配は無用。眠っているうちに目的地です。
バスで湯ったり草津温泉を楽しもう!
横浜からはちょっとアクセスが面倒だった草津温泉も、「横浜駅西口・新横浜・たまプラーザ~軽井沢・北軽井沢・草津温泉」路線ができたおかげで、グッと気軽に出かけられるようになりました。
たまプラーザ駅のある横浜市青葉区は、なんと男性長寿ランキングで1位になったことも! 2023年も全国2位になっています。シニア層も楽々草津温泉に行けるようになりました。
これからの季節、高校や大学の仲間と卒業旅行に草津温泉に行くのも良さそうです。
ちなみに、2024年1月15日(月)からの平日限定で最大1,000円割引で乗車できるキャンペーンが実施されていますよ。
便利な高速バスを利用して、日本一の草津温泉を楽しんでくださいね。
※取材協力:東急バス
(さとちん)