大阪~高知をJR四国バスの高速バス「京阪神ドリーム高知号」で移動! 3列独立シート・トイレ・腰ピロー付きで女子旅にもおすすめ
高速バス「高知~神戸・大阪・京都線」は昼行便・夜行便どちらもあり
京阪神ドリーム高知号は3列独立シート・トイレ付き車両
22:10 大阪駅から乗車
休憩は1回、淡路島の室津SAにて
定刻5:32よりちょっと早め、5:15に高知駅へ到着!
高速バス「高知~神戸・大阪・京都線」は昼行便・夜行便どちらもあり
今回紹介するのは、ジェイアール四国バスが運行する「京阪神ドリーム高知号」(※西日本ジェイアールバスと共同運行)。京都・大阪・神戸~高知を結ぶ夜行高速バスです。乗車時間は、大阪~高知(夜行便)の場合で約7時間20分。昼行便「高知エクスプレス号」と合わせて上下14本ずつ、日に28本が運行する人気路線です。
なお便の名前は「京阪神」ですが、便によって停車バス停が異なるため、京都・大阪・神戸のすべてに停車しない便もありますよ。
同ルートは、夜行・昼行の両便があります。夜行バスは京阪神ドリーム高知号、昼行便は高知エクスプレス号の名称で運行しています。昼行便では夜行便より乗車時間は短くなり、大阪~高知で約5時間30分です。
とは言え、夜行便・京阪神ドリーム高知号も昼行便・高知エクスプレス号も、車内設備は同じ。まずは車内の様子からご紹介します!(※車両運用の都合により、異なる車両で運行する場合があります)
京阪神ドリーム高知号は3列独立シート・トイレ付き車両
京阪神ドリーム高知号の座席シートは、3列独立シート。横3列×縦10席で、トイレ分で2席減り、全座席数は28席です。両サイド席の脇にはカーテン付き。カーテン上部は網状になっています。
シートリクライニングはしっかりめに倒れてくれますよ。ヘッド部分が少し分厚くなっているので、頭にホールド感があって安定しやすくなっています。足元にはレッグレスト・フットレストが付き、足を持ち上げてくつろげる形。
嬉しいのが、背もたれと座面の間の腰部分にある腰ピロー! 背もたれをリクライニングした時の、背もたれと座面との少しの隙間を埋めてくれるアイテムです。これがあると体のリラックス度がアップ! 座席に最初から装着されているので、そのまま利用できますよ。
ドリンクホルダーは前席背面の足元に。リクライニングが深く倒れてもドリンクホルダーが傾かず、倒れないので安心です。コンセントもしくはUSBは1座席に1つずつ用意されています。
車内はフリーWi-Fi。網ポケットには、Wi-Fi接続の案内が入っています。手元でパスワードが確認できるので操作しやすいのが嬉しいですね。
バスの両サイドの上部は荷物置きスペース。座席の上には空調設備と室内灯、降車ボタンがあります。
トイレ設備があるのは、進行方向に向かって右側の中央付近。階段を降りていく形です。仕切りと厚めのカーテンで覆われているため、暗い中でも階段に落ちたり、利用時の光や音が漏れたりする心配はありません。
22:10 大阪駅から乗車
今回私が乗車してきたのは、京阪神ドリーム高知21号。始点・大阪駅 JR高速バスターミナルを22:10に出発し、終点・はりまや橋(高知)へ翌朝5:42に到着する、最長7時間32分の夜行便です。
詳しい停留所と到着予定時刻は、始点・大阪駅 JR高速バスターミナル(22:10)~JRなんば駅(湊町BT)(22:25)~USJ(22:50)~三宮バスターミナル(23:35)⇒高知中央インター(5:22)~高知駅(5:32)~はりまや橋(5:42)。大阪・神戸と高知を繋ぐルートです。
今回の乗車予定は、大阪駅JR高速バスターミナル(22:10)から高知駅(5:32)まで。大阪駅 JR高速バスターミナルは、JR大阪駅のうめきた広場側の出口を出てすぐ(というより、駅出口にバスが到着してくれる感じ)です。
22時前後の大阪駅はまだ明るい! 開いているお店も多いので、乗車前の飲み物や軽食の購入もスムーズでした。乗り場前にベンチがあるので、バスを待つのもラクちん。
バス乗り場前で座って待てるので、早めに到着して飲み物を飲みつつ待機していたら、この日はバスも早めに到着してくれました。やったー! このラッキーは始発バス停ならではですね。
22:10発ですが、乗車も早々に開始してくれたので、バス車内でゆっくり座って発車を待てましたよ。
バスに入ってすぐ上には、運賃表の表示がありました。乗車バス停・降車バス停別にわかりやすく表になっています。バス座席は予約制で運賃も事前支払い方式、車内での精算はないはずなのですが、これは……?
運賃表がある理由は、バス発車後の車内アナウンスでわかりました! 座席や車内の説明、本日のルートの説明のほかに、「降車場所を変更したい場合は、運賃の差額を精算してください」との案内があったのです。なるほど!
今回の大阪・神戸~はりまや橋(高知)のルートでは、降車バス停を変更しても料金は変わらないままなので問題なし。でも乗車当日に降車バス停を変えられるというのは、急な予定変更などの時に便利ですね。
なお車内アナウンスが流れたのは、大阪駅を出発して湊町BT・USJ・三宮BTそれぞれで乗客を乗せた後。バス停を過ぎるごとに軽い説明アナウンスがあり、詳しいアナウンスは三宮BTで乗客全員が乗車した後でした。
休憩は1回、淡路市の室津PAにて
先ほどのアナウンスで続けて説明があったのが、休憩について。「当便の休憩は1回。淡路市の室津PAにて15分ほど休憩予定、到着予定時刻は0:10頃です。それまで消灯はせずに走行し、休憩後に一斉に車内消灯となります」とのことでした。
三宮BTを23:25に出発しているので、確かに一度消灯して45分後に休憩で起こされるより、明るいままの方がありがたい! 車内ではまだ眠らずに、イヤホンをつけてスマホをいじっている人がたくさんいましたよ。
バスは順調に走行し、休憩場所・室津PAへの到着したのは0:07。外は真っ暗でした。
アナウンスで伝えられた出発予定時刻は、0:30。約20分強の休憩です。そして室津PAには、ファミリーマートがオープン中。時間があったのでちょっと覗いてみたところ、一般的なコンビニ商品のほかに、大阪土産や神戸土産、淡路島土産もいろいろ売っていました。便利!
休憩後は乗務員さんが車内を回って人数確認をしてくれた後、バスが出発し、車内は消灯に。私も含め、乗客たちは就寝モードに入ります。
なお途中では時間調整のための停車もありましたが、こちらは休憩ではないのでアナウンスや点灯はなく、いつの間にかバスが停車・発車するだけ。眠っていれば気付かないくらいのスムーズさです。静かな車内でゆるゆるっと眠っているうちに、バスは四国へとひた走り……。
定刻5:32よりちょっと早め、5:15に高知駅へ到着!
パッと車内が点灯したのは、朝の5時少し前。そして流れる「おはようございます。もうじき高知中央インターに停まります」のアナウンス。
「え、え、もう? 高知中央インターの到着時刻って5:22じゃなかった? 早くない?」と一人でわたわたしていると、そのすぐ後、5:05に高知中央インターに到着。どうやら、取材日は道路状況により到着時刻が早まったようでした。
私の降車予定の高知駅は、高知中央インターの10分後。まだ寝ぼけつつも荷物をまとめているうちに再びアナウンスが入り、到着予定時刻より5:32より早めの、5:15に高知駅に到着となりました。
乗務員さん、ありがとうございました!
降りてみると、外はまだ真っ暗! 調べてみると、この日の日の出時刻は6:39とのことでした。とは言え外は真っ暗でも、駅はもう稼働していて明るいので安心。
それに電車ももう動いているみたいだなーと思ったところ、駅から聞こえてきたメロディは……
「そっうっだっ、おそれないーでーみーんなーのたーめーに」(聞こえてきたのはメロディだけで歌はなし。でもこれはつい歌ってしまう!)
高知駅の発車メロディは、アンパンマンのマーチ! 朝からほっこり勇気と笑顔をもらいましたよ。
京阪神ドリーム高知号はゆったりシンプルに利用できるバス
京阪神ドリーム高知号は、トイレ付きの3列独立シートでゆったり移動できるバス。車内トイレがあるため休憩は1回、消灯も1度だけ(取材便の場合)なので、シンプルに「乗る、トイレ休憩、寝る」とのリズムが作れるのがラクなのです。
また、昼行便と合わせて1日に全部で28本と本数が多いため、自分の都合に合わせて選びやすいのも魅力。便によって乗降バス停が異なり、バリエーションが豊富なのも使いやすいポイントです。
そして小さなことながら、嬉しいのが座席シートの腰ピロー! 腰ピローによる座り疲れの軽減効果は、長時間座席に座り続ける夜行バスでは、なかなかバカにできないですよ。これはぜひ試していただきたいところ。
ではでは、どうぞ京阪神ドリーム高知号を使って、関西~高知旅を楽しんでくださいね。
※取材協力/ジェイアール四国バス
(陽月よつか)