- 週間ランキング
2018年もさまざまなバスが話題となりました。
レストランバスや、高級仕様の高速バス、秘境を走るバス、また、長い間活躍してきたバスの廃線など。どんなバスの話題が心に残っているでしょう? 一年のバスのニュースを振り返ってみます。
京成バスが3月、ジャムジャムエクスプレスが4月、JRバス関東が7月に、新車両の2階建てバス「アストロメガ」を導入しました。このバスでは、2階席に座ると地上高約3mから街並みを眺めることができます。また、一般的な4列シートに比べて前後の座席間隔(シートピッチ)は広く設計されています。
衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報装置、横滑り防止装置、車間距離保持機能付きオートクルーズといったドライバーの運転をサポートし、安全性に優れた機能を備えているのも特徴です。
近年、テレビ東京系列の「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」をはじめ、バス旅番組が増えています。その中でも2018年メディアに注目されたのが「秘境路線バス」。
テレビ朝日系列では「秘境路線バスに乗って飲食店を見つける旅」という番組が、隔週月曜日のゴールデンタイムに放送をスタートしました。
バスとりっぷでは、高速道路を使わない路線バスとしては日本一の走行距離を誇る「八木新宮特急バス」を紹介。奈良県の近鉄大和八木駅から和歌山県のJR新宮駅までを結ぶその距離は166.9キロ、停留所の数は165。日本有数の長い吊り橋、秘湯、神社仏閣、世界遺産など魅力満載のスポットの沿線を走るバスです。
現役の路線バスとして活躍する車両は、日本にたった4台しかないといわれるモノコックボディのバス。そのうちの1台、北海道の士別軌道の「士別〜風連線」では、2018年春と秋にモノコックバスを期間限定で増便し運行。
バスとりっぷでも乗車記をご紹介。レトロな車両と、のどかな風景やローカル路線バスならではの光景が印象的でした。
2列シートと3列シートを備えた贅沢な車内空間を提供する夜行バスとして、大阪~東京間を運行しているドリームルリエに新車両が導入されました。
パーテーションやカーテンで仕切られた個室のような座席を継承しつつ、従来の車両では4席だった「プレシャスクラス」のシートを6席に増席。さらに「アドバンスクラス」のシートは14席から10席に減らすことで、よりゆったりとした空間が確保されました。また、新車両の導入にともない1往復増便し1日最大2往復となるほか、一部の便が京都駅に停車するように。
2017年に登場したバスキャラ、西鉄バスのババ・バスオ。福岡県の鳥「うぐいす」をモチーフにした新オリジナルキャラクターです。
2018年は、バス事業者のキャラクターの人気投票「第2回バスキャラ選手権」で見事No.1に輝き人気が急上昇! ラッピングバスやLINEスタンプ、着ぐるみなども話題となりました。
新潟市の繁華街にある万代シテイバスセンターは、「バスセンターのカレー」で一躍有名になった高速バス乗り場。以前から人気はありましたが、読売テレビ「秘密のケンミンSHOW」で取り上げられたことで、注目度はさらにアップ!
「バスセンターのカレー」は、6番乗り場近くにある立ち食いそば屋「名物 万代そば」が提供しています。こちらは、「早い、安い、旨い」のお手本のようなお店。とんこつの出汁をベースにしたカレーは、1日500食出ることもあり、ときには売り切れてしまうそうです。
ウィラーは10月より、東京では初めてとなる「東京レストランバス」の通年運行を開始。「東京レストランバス」は、東京の観光名所を周遊しながらローカロリーで美味しいフランス料理を堪能できるバスです。10〜12月は「ランチコース」(おとな7,800〜9,800円)と「ディナーコース」(おとな10,800〜12,800円)を運行しました。
長崎バスと名鉄バスが、1989年から運行してきた、長崎~名古屋「グラバー号」が11月30日に廃線。平成の始まりとともに運行をスタートし、平成の終わりとともに幕を閉じた高速バスとなりました。
バラエティ豊かなバスは、旅や移動時間を楽しませてくれる存在。長い間活躍したバスの廃線などはさみしいですが、メディアで取り上げられることで注目を集めたバスもありましたね。
来年はどんなバスが話題になるのか楽しみでもあります。
(バスとりっぷ編集部)