ざっくり、こんなバス

  • 尾瀬号は4列シートでトイレ付
  • 5月下旬から10月中旬の季節運行バス
  • 尾瀬高原以外に吹割の滝・沼田へ行くのにも便利★



季節運行の高速バス「尾瀬号」


車体にアザレアの花が咲く「尾瀬号」

関越交通と川越観光自動車が共同運行する「尾瀬号」は、首都圏と尾瀬高原の入口・大清水間を結ぶ季節限定の高速バスです。毎年5月下旬から10月中旬の間だけ運行します(2022年の尾瀬号の運行は、5月27日~10月16日)。

バスタ新宿・練馬駅・川越駅・川越的場・沼田IC・吹割の滝・花咲入口・鎌田・土出温泉・尾瀬戸倉に停車します。始発地は便によりますが、バスタ新宿か川越駅です。

今回はバスタ新宿を7:15発の「尾瀬号」に乗車し、沼田ICまで出かけてきました。



車両は4列シートでトイレつき

今回は、関越交通が運行する尾瀬号の4列シート車両を紹介します。

4列シートの尾瀬号

44人乗りの車両といっても座席の下はスペースがあるので、足を伸ばしても余裕~。座席をリクライニングさせると、かなり快適!

通路側にあるひじ掛けは上げられるので、出入りが楽ちん
前座席の下は空いているので足を伸ばせます

最長でも乗車時間は4時間ほどなので、体への負担はほとんど感じないです。これなら尾瀬ハイキングまで体力をばっちり温存できそう!

リクライニングスイッチの位置は窓側と通路側で違います
そんなに深くリクライニングしないけれど、くつろぐには十分な角度
前の座席にはドリンクホルダー、フック、網ポケットあり
網ポケットに入っていた、シートベルトをするよう注意喚起するパンフレット

乗車時、入口側後部にトイレがあるのを見て、ほっとひと安心。というのも基本トイレつきの車両なのですが、運用状況によってはトイレなしの車両になることもあると、ネットに書いてあったんです。実際に車内のトイレを利用することはあまりないのですが、あると精神的に楽なんですよね~。

バス後部にあるトイレ
トイレ内には大きな鏡もあります

エアコンの風は最初は直接あたって寒いほどでしたが、風向きを調整したら気にならなくなりました。

座席上の荷物を置くスペース。太い強力なゴムが荷物の落下を防ぎます
空調と読書灯は窓側上部で調整します
窓際には上着をかけるフックがあります
降車ボタンは窓際上部に



「尾瀬号」に乗車! トイレ休憩は2回

この日「尾瀬号」はバスタ新宿のバスターミナル右側にあるCエリアから出発しました。出発エリアは運行状況によって変更されることがあります。

大きな荷物は乗車前にバスの下にあるトランクルームに預けましょう。

バスタ新宿 C7乗り場

座席は「3A」。自分で座席は指定できませんが、発券されたチケットに座席番号が書かれていました。窓際の前の方で、隣の人はいません。

バスタ新宿を出発すると、次は練馬駅に到着。こちらで乗客を乗せたら、練馬ICから高速に乗ります。

この日は平日ということもあり乗客は10人ほど。全員前の方の座席でしたが、運転手さんが「今日は6番より後ろの席は空いていますので、自由に座席を移動してもいいですよ」と、おっしゃってくださったので、みなさんそれぞれ席を移動。他の人との間を空け、ゆったり座席をリクライニングさせて座っていました。

私も前後の席に人がいない後部座席に移動。トイレも近くなって安心。

バスは運転席側が12列、入口側が10列の44人乗り。でも、運転席の後ろはコロナ対策により現在利用できないので、実際に乗れるのは42人です。

運転席の後ろは使用できません

最初の休憩は三芳PA(下り)でした。8:06に到着し、8:20出発です。

三芳PA(下り)

埼玉県入間郡の三芳PAはパンやおにぎり、埼玉グルメの「いも恋」など、グルメが充実しています。朝食を食べ損ねていたので、ここでおにぎりを買って、バスの中で食べました。

バスに戻る時間はフロントガラスに表示されています
おにぎりを買ってきてバスの中で朝食

2回目の休憩は赤城高原SAです。9:30に到着して、9:45に出発しました。
赤城高原PAは、時間に余裕があったら後ろの広場に出かけてみてください。実はここ、知る人ぞ知る絶景スポット。赤城山や谷川岳など、美しい山並みを眺められます。

赤城高原SA(下り)
こちらでは9:45まで15分の休憩
赤城高原SA(下り)にある丁寧に手入れされている広場
赤城高原SA(下り)から見える山並みは絶景!

赤城高原SAを出ると、すぐ最初の降車地点「沼田IC」です。到着は9:45と、予定の10:10よりも25分早い到着となりました。

高速バスの沼田ICバス停は、路線バスの土橋バス停と同じです

今回、私はここで下車しましたが、このまま乗車して尾瀬戸倉や大清水まで行き、尾瀬高原のハイキングを楽しめます。尾瀬戸倉で下車した場合は、尾瀬高原入口の鳩待峠まで乗合バスで向かうことになります。


■尾瀬号の夜行便で行く場合の乗合バスへの乗り換え

夜行バスの場合、尾瀬戸倉に3:30着なので、乗合バスの始発まで1時間半も時間があります。その場合は、夜行バスに乗車したままでOKです。いったん大清水まで行き、そこから尾瀬戸倉に戻ってくれます。
※乗合バスの始発時間は運行日により異なります

こちらの記事も参考にしてください。


尾瀬以外の群馬観光にも便利な「尾瀬号」

「尾瀬号」では尾瀬以外に「吹割の滝(ふきわれのたき)」にも行けます。

「東洋のナイアガラ」とも呼ばれている吹割の滝。国指定の天然記念物、日本の滝百選にも選ばれています。「吹割の滝」バス停下車徒歩3分です。

また、沼田ICで降りて、路線バスで沼田駅に行くと、そこから最近“天空の城下町”として注目されている沼田城址や、群馬の秘湯老神温泉、ラベンダー畑が広がるたんばら高原など、群馬県の観光地へと向かう路線バスが出ています。

JR沼田駅
沼田駅から出ているバス

沼田ICを降りたところにある「沼田ICバス停」は、路線バスでは「土橋バス停」になります。また、沼田駅に行くバスには川場循環バスもあり、そちらの「土橋バス停」は、1本隣の道沿いにあるので注意してください。

川場循環バスの土橋バス停
路線バスの土橋バス停


群馬観光に使える「尾瀬号」

バスタ新宿~尾瀬・大清水の運賃は3,900円~4,400円。乗り換えなしで、約4時間で到着します。しかも4列シートでありながら、ゆったり足を伸ばして座れる快適なバス。トイレつきなので安心。

せっかく尾瀬に到着しても、疲れてヘロヘロ~なんてことがないのが嬉しいですね。さらに途中下車することで、いろんな観光地にも行けます。夏の群馬観光におすすめです!

※リンクからは高速バス比較サイト「バス比較なび」にて、詳しい停留所と料金を確認できます。リンク先のページでは必要に応じて「逆区間」のボタンをご利用ください。


(さとちん)

情報提供元: バスとりっぷ
記事名:「 尾瀬ハイキングに最適! 乗り換えなしで首都圏~尾瀬を運行する季節限定の高速バス「尾瀬号」乗車記