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新型コロナウイルスの感染拡大でバス業界にも大変な環境変化が生じている。こうした時期はバスの分野に限らず、新技術の導入や新たなトライアルが滞りがちとなるが、バスラマでは日本における電気バスの導入について、この2020年がひとつのエポックと見ている。それを裏付ける動きに、中国製電気バスが3車種も日本に上陸した点が挙げられる。
すでに大・中型路線バス、大型観光バスにより国内で台数を増やしている、電気バス世界最大手のBYDは、今年は小型バスの国内導入を進めるという。この小型バスは国産小型ノンステップバスをベンチマークに、都市内の小規模需要路線やコミュニティバスなどに対応するとされる。また2019年11月のバステクin首都圏で発表されたアルファバスの大型バスE-Cityは、日本仕様の開発に際して日本の事業者が監修を進めたことで、大きな変更・改修なしに国内の路線で使用できる利点を備えている。さらに、2016年に揚州亜星(ヤーシン)製中型観光バスの輸入販売を開始したオノエンジニアリングは、近々、ヤーシン製電気バス4車型を発売予定で、現在準備を進めている。
バスラマNo.178ではこれらの中から、アルファバスE-Cityに試乗するとともに、BYD大型バスが使用された全日空の自動運転実験をレポートした。さらに、西鉄が国産ディーゼルバスをベースに試作した大型電気バス、また最高速度19km/hのグリーンスローモビリティ用小型電気バスが使用されている、東京・豊島区のIKEBUSのバックヤードを訪問し、現在の日本における電気バスのトレンドを探った。
(バスラマインターナショナル)